フリーソフトの小技   OpenOffice.org の小技

 パソコンの世界ではボランティアによる無料ソフトが多く流通しています。 市販品よりも優れたソフトも多くあり、管理人(志)も昔から多くのフリーソフトを愛用してきました。 特に、OpenOffice.org は使いこなせばマイクロソフトオフィスも真っ青です。 完成度もフリーソフトとは思えないできばえで、筆者(志)はここ2年間ほど、全ての業務をOpenOffice.org でこなしてきました。 現在のノートパソコンにはマイクロソフト・オフィスはインストールせずに丸1年を経過しています。

 第7回  プレゼンテーション 「Impress」 における小技 @  〜「アニメーション設定」 〜

2005/12/06

 OpenOffice.org にも、プレゼンテーションツールがあります。名前を 「Impress」 といい、 MS-Office のパワーポイント同等のことができます。 マイクロソフトのパワーポイントは Office Professonal 以上にしかありません。 パソコン購入時にインストールされているワードとエクセルのようには行きません。 そこで、フリーソフトである OpenOffice.org なんですね。

 先日から、パワーポイントの「1年間使用ライセンス版」 が数千円の価格で発売されることになました。 マイクロソフト社が圧倒的にシェアを握る 「パワーポイント」 にも対抗馬が現れたことがえいきょうしているのかもしれませんね。

実用として使えるのは、基本のアニメーション効果だけなのだが...

 OOo1.1 では、アニメーション効果について基本的なものしか備わっていなかったが、 バージョン2.0 となってからは豊富なアニメーション効果が備わった。 現実のプレゼンテーションでは、それほど派手なアニメーション効果は使うことがほとんどないに等しいが、 決め所では使ってみたい気持ちにもなる。このとき、機能が無ければどうしようもない。 あるだけで気が楽になるというものだ。

アニメーション効果の数は? どんなのがある?

 隅からオブジェクトが滑り込んでくる「スライドイン」などはよく使われる効果などは当然備わっています。 派手な効果としては、「ピンウィール(回転拡大しながら指定位置へ)」、「カーブ(曲がりながら指定位置へ)」、 「ブレーキ(止まるときに変形して指定位置へ)」など遊びの効果はたくさんあります。

パワーポイントとの微妙な互換性  〜 フォント指定、文字幅指定 〜

 フォント周りにトラブルが多いようです。フォント指定のトラブル、文字サイズの変形(横幅の拡大・縮小)においてのトラブルなどがあげられます。 MSゴチック、MS明朝などのフォント指定、文字幅も100%と指定しておけばこの手のトラブルは回避できます。 OOo Impress での文字幅指定のシートは、パワーポイントでは標準サイズの100%に戻されたり、 文字フォント指定も解除され、MSゴチックに表示されるようです。

パワーポイントとの微妙な互換性  〜 アニメーション効果 〜

 原則として、同等のアニメーション効果は存在するが、複雑なアニメーション効果については 「PP」 と 「OOo」 の間では自動再現されないようです。 ただし、アニメーション効果を指定し直せば、同等レベルのプレゼンは可能になります。

 OpenOffice.org の 「Impress」 だけで作成したパワーポイントのファイルです(→ ダウンロード )です。 パワーポイントのファイルとして保存したものですから、当然パワーポイントでも動きます(もちろん「Impress」でも動く)。 4行に別々な複雑なアニメーション効果を付けていますについては、2行目には「スパイラルイン」 を設定していますが、表示されないようです。 簡単な効果についてはOKなんですが...。



2005/12/02 より始めました。