フリーソフトの小道   

愛用のフリー・ソフト 第6回
〜 Webコンテンツ制作ツールについて 〜

 インターネットのホームページ作成に欠かせないものに、htmlエディタがあります。 Webページを見たままの姿でワープロ感覚で、 誰でも簡単にホームページを作成できることを目指すものがある。 その代表者として、IBMの「ホームページ・ビルダー」が有名。 一方、作業に慣れるにつれ、上記の作成ツールでは細かい修正などの作業能率が上がらなくなります。 htmlテキストを直接入力、修正でき、かつ、動的Webページ等で使われる「スクリプト(Javaなど)」を 記述するなどにおいては、「タグ挿入エディタ」が効率的になる。この方式のエディタは熟練者が中心のようです。

 管理人が「物理の小道」のコンテンツを制作するときに使用しているツールは、後者の「タグ挿入エディタ」になる。 そこで、その「タグ挿入エディタ」について、「フリーソフトとして入手出来きるもの」という枠に限定して、 それらの エディタ についてそれぞれの機能を比較してみましょう。

 使用したことがある「タグ挿入エディタ」は、「TTTエディタ」、「StyleNote」、「NoEditor」の3本のフリーソフトである。 それぞれのエディタについて、長所、短所について、ここで比較検討してみたい。


TTTエディタ   http://homepage1.nifty.com/taka36/

 タグ挿入エディタとして老舗(しにせ)にあたるもので、筆者がホームページ作成を始めた頃に愛用していた1つです。 ノートパソコンに現在あるTTTエディタのバージョン表示を見ると、 1998年に作られ、改良され、2002年にバージョンアップされてきたもののようです。 詳しくは作者のホームページ http://homepage1.nifty.com/taka36/ をご覧ください。

 このソフトはhtmlタグを挿入する旧来のスタイルで制作するエディタで、 ホームページサーバー系のコンテンツに十分対応できるよう文字コードも自由に選べる。 文字コードは Shift-JIS、JIS、EUC がOKであり、改行コードも CR、LF、CR+LF かOKで、 両者の全ての組み合わせに対応できる。 挿入タブも、エディタ上部にあるつまみを選択してほとんどのタブを選べるようになっている。 タブを覚え切れていない人にも必要なhtmlタブを見つけることができる。 スタイルシート系の機能は弱い部分があるが、よく出来たhtmlエディタである。


StyleNote   http://www.wht.mmtr.or.jp/~riki/style/

 タグ挿入エディタとして老舗(しにせ)にあたるもので、このソフトも1998年に作られ、改良されてきたもののようです。 このソフトは名前の通り、スタイルシートを強く意識して、スタイルシート関連の機能を充実させたようです。 欠点は、使用する文字コードの種類が「シフトJIS」に限られ、Windows上での使用者だけを考えているようです。 HTTPサーバー関連のcgiを制作するには文字コードの対応が欠かせません。 しかし、このエディタは 文字コードはShift-JIS のみしか対応していません。 cgiでは標準がeucという文字コード指定の場合が多い(Unix、Linuxを使っているプロバイダではそのようです)。 また、他のhtmlページを入手しても文字コードがシフトJIS出なければ、文字化けして見ることができません。 スタイルシート対応機能など、優れたものを多く持っているため、 捨てがたいツールですから、文字コード対応が待たれるソフトでしょう。


NoEditor   http://www.yokka.com/yokkasoft/

 このエディタはプログラム作成などに使われる汎用のエディタである。このエディタは最近登場したフリーソフトで、作者が活動的で、 バグ報告、新機能の要望などに頻繁に答えてくれるようだ。 その対応のためほぼ毎日のように作者のサイト http://www.yokka.com/yokkasoft/ で頻繁に更新されている。 この汎用エディタの機能拡張としてhtml編集機能を備えたものという位置づけにあたるソフトである。 汎用エディタとして十分な機能を持ち、プログラム作成において使用に耐えるエディタとして完成しつつある期待の星である。

 今年度の「窓の杜(http://www.forest.impress.co.jp/)」(フリーソフト、シェアウエアソフトの配布サイト)での賞を受賞したことからもこの作者の意気込みを知ることが出来る。 このソフトは 文字コードは JIS、Shift-JIS、EUC、UNICODE、UTF まで対応し、OSを問わないマルチプラットホームのエディタに仕上がっている。 Windows、UNIX、Linux、mac まで含めてどれにでも対応可能になっている。 この汎用性に優れたエディタを知ってからは、筆者の愛用エディタが代わってしまった(以前はK2Editor)。 このエディタのhtml機能も結構使えるようだ。バージョン1.6の頃、ブラウザ対応がIE、NS のみで FireBird に対応できなくて不便を味わっていたが、バージョンが1.7になってからはこのバグも無くなった。 タブ挿入などに不便はあるが、マクロ機能 が使えるエディタなので入力時の自動化が期待できる。


まとめ

 エディタの機能を取れば NoEditor、html機能を取れば StyleNote、TTTエディタ は中庸。 これらの3つのエディタから無理やりに選べば、現在のところでは StyleNote が一番というところ。 それで、筆者は 「物理の小道」 のコンテンツを StyleNote を使って、すべて作成している。 StyleNote で能力が足りない部分が一部残るが、 このような Webコンテンツ作成(自動変換などの作業、マクロ機能で処理する作業など)のとき、 NoEditor を利用し、いわゆる、両刀使い(武蔵型のエディタ手法)の状態で、 このスタイルが現在の 「筆者の手法」 になのだ。

 この2重作業となっている現状を解決するには、 StyleNote の「マルチ文字コード対応」と「マクロ編集機能を装備」の2つ機能アップ(バージョンアップ)なのだが、 最近この StyleNote は更新がないのだ。 「期待すれど解決はない」というのがあるだけに、「待つ身はつらいね」というだだ一言。



管理人(志)


このページは2004/1/14に作成されました。