フリーソフトの小道   

愛用のフリー・ソフト 第13回 スパイウエア除去ソフト
〜 Ad-aware と Spybot 〜

スパイウエアとは何か?

 ウイルス対策については多くの人が関心を持って取り組んでいる(ようです)。 それに対してスパイウエアについては関心が薄いようです。 スパイウエアとはインターネット閲覧をしている過程で、 ウェブサイトからユーザーのパソコンに組み込まれるソフトで、 ユーザーの情報をウェブサイトが利用するクッキー(注)だったり、 トロイ(注)もどきのプログラムであったりるのです。
 

 クッキー  Web技術の一つで、 ユーザー情報をWebサイトとやり取りするときに使われる。 Webサイトを訪れた日時、そのときのパスワードなどを記録・交換するためのものが 「クッキー」 です。 インターネットブラウザでの便利さの裏には、悪用される危険性も兼ね備えたクッキーでもあります。
 トロイ  「トロイの木馬」という昔話からつけられたもので、 城を攻撃してきた敵が、城外に木馬を置いて退散した。 城内の人が何だろうと城の中に木馬を引き入れた。 城内の兵達が寝静まったころ木馬の中から敵兵が飛び出し城は落城した。 この昔話から名づけられたトロイというプログラムは、 パソコンの中に潜んで悪さをするプログラムを言うのです。 ウイルスとに似ているのですが、トロイ自身は感染力を持たない。

 ウイルスとどこが違うか? どのようなことが起こるのか?

 ウイルスは感染力を持つが、アドウエアは自らが感染力を備えて、増殖することはない。 Webサイトでコンテンツを閲覧しているとき、クリックとともに組み込まれるもので、 クッキーであったり、プログラムであったり(これはウイルス的ではあるが)、 レジストリデータであったりする。 どちらにしても、感染力を持たないものの、Webサイトからの要求で、 ユーザーのパソコンからデータを送信することに変わりは無い。 ユーザーの情報を入手してどのように使うかは、Webコンテンツを作成した相手側にある。 注意が必要な点はここにあります。


 スパイウエアを除去するためには? (Ad−aware編)

 スパイウエアを除去するためのツールとして、有名なフリーソフトには、 先輩格の「Ad−aware」と、次の後述の、新顔の「Spybot」があります。 最初は、Ad−aware のタイトルロゴを示し(右図)、説明してみましょう。 Ad−ware が登場するまでは、「あるのホームページを閲覧した後、POPアップ広告が自動的に出てくるようになった。」など の程度の認識だったのですが、このソフトが登場してからは、「Webサイトの都合でユーザーが不便を感じるようなことはさせない。」との 考え方が通せるようになった。スパイウエアの除去が簡単に行えるようになったからです。 Ad−wareをインストールした直後に、このソフトでスパイウエアを検出すると20程度のスパイウエアが見つかる。 閲覧時のデータ保持程度のものが大半ではあるが、それだけの数のスパイウエアが見つかったのです。
 スパイウエアに関心がある人は、このソフトを入れて検索してみてください。20程度の小悪魔が潜んでいることに驚くはずで。
 検索、実行などは、画面のボタンをクリックするだけです。説明の必要が無いくらいです。


 スパイウエアを除去するためには? (Spybot編)

 Spybotは本家ホームページから直接ダウンロードできます。 とりあえず、ホームページでは英語版を選びダウンロードします。 次に、ダウンロードしたものを自分のパソコンにインストールするのですが、 多国語版の設定では、その実行時に使用者の所在国(もちろん日本もあります)を選ぶことが出来、 表示言語を切り替えることができます(メニューなどが日本語になります!)。 右にあるSpybotのロゴタイトル(クリックすると大きく表示されます)は日本語に切り替えて使っているときのものです。 Ad−ware でも日本語化ツールをダウンロードして日本語表示に変えることはできますが(手間がかかる!)。
 機能的には Spybot のほうが後から登場しただけに、より詳細なスパイウエア対策がかのうです。 検索、除去機能だけを見れば大差がないのですが、その他機能を見ると圧倒的に Spybot のほうが良いようです。 Spybot を使い始めて僅かですから、筆者も詳細は理解していませんが、使いたいならこちらを進めます。
 検索、実行を行うだけなら、画面のボタンをクリックするだけでOKです。説明の必要が無いくらい簡単です。



 2004/05/20  管理人(志)


「物理の小道」  2003/11/07創立 (c) H.Takata