フリーソフトの小道   

愛用のフリー・ソフト 第16回
          新Webブラウザ登場 A    〜 FireFox 1.0 (新機能紹介)〜


Firefox 1.0正式リリース以来快調にダウンロード進む

 Web界では絶好調のFirefoxではあるが、マイクロソフトのインターネットエクスプローラ(以下、IEとする)のバージョンアップが遅れたため、 ブラウザの機能に見劣り感が出てきたことや、また、セキュリティホールの対応遅れ(数ヶ月も放置など)で ユーザーの不満が強いことなどから、IE離れが起こっているようだ。 「IEのシェアが下がり、Firefoxのシェアが急増」 とのニュースが飛び交っているが、 今でも大半(90%程度)のユーザーがIEを使っていることには違いがない。

タブブラウジングの便利さは使ってみないと味わえない!

 筆者(志)がFirefoxに乗り換えて何より便利なのはタブブラウジングだ。 コントロールキーを押しながらマウスの左クリックするだけで、Firefox内にタブつきページが作られてそのページに読み込まれる。 前のページの内容を見ている間に、解像度の高い写真がついた重たいページなどを次のページとして読み込むようにしておけば、 前のページを読んでいる間に、重たいページの準備がなされる。 タブをクリックするだけで、そのページが直ちに読み込み済みのページが現れ、ストレスが少なくてすむ。 特に、ホットメール、ITmediaのサイトはトップページ表示に時間がかかるのでこのタブ機能を使った操作は非常に有効だ。 ダイヤルアップ接続の人には必須の機能と言える。 しかも、タブをたくさん作ってしまったとき、それらを閉じるのも全てを一気に閉じるのことが可能なので後始末も大変楽だ(もちろん1つずつを閉じることも可能)。

ポップアップ抑制機能は気付かないけれど、影でしっかり働いてくれている裏方の技

 ポップアップ広告の抑制機能も大変便利だ。Firefoxに乗り換えてから、Webサイトめぐりでも、ポップアップを閉じる操作をしなくなたことに気づかなかった。 タブを抑制しているので表示しないとのメッセージが出るのもしばらく使っているとFirefoxが記憶してくれるので便利だ。 特定のサイトのポップアップについては開くようにも設定できるので、必要なポップアップが開くようにして置けばよい(ほとんど必要はないのだが)。  ダウンロード機能も優れている。いくつものファイルのダウンロードを一斉に行った場合でも、ダウンロード完了などのメッセージがその都度、画面の右下に 「小さく」 表示される。 軽いソフトであるので立ち上がり時間も短いので切れ味が良いし、動作は軽快そのもの。

 日本語の問題点もまったく起こらない。国際版のノウハウがインターネットの世界でも定着しつつあるようで、 日本語化のためにソースリストの書き換え部分も少なくなってきているのだろう。 メニュー等の表示は全て日本語になっており、ヘルプも日本語になっている。したがって、操作上で困ることはない。 これから小さなバグが出てくると思われるが、有力なオープンソース特有の対応の速さは、マイクロソフトより数倍速い。 びっくりするほど短い時間ででセキュリティパッチがリリースされる。 この点が一番心強いのだ。悪質なウイルス/ワームの出現・変異のスピードも一段と速くなっており、このセキュリティ対応は注目すべき点でもある。



 2005/11/10  管理人(志)


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