フリーソフトの小道   

愛用のフリー・ソフト

第22回 OpenOffice.org 2.0 開発バージョン 1.9.m86版
「バージョン2」 もまもなく完成へ 「バージョン2β」 の実力を探る

OpenOffice 2.0ベータバージョンがリリースされました

 以前(第17回)にも紹介したOpenOffice.org2.0 開発バージョンの報告ですが、 今回はバージョンが1.9.86という、ほぼ完成版といえるものです。βバージョンと名づけられた、完成直前版となります。 以前の1.9.72では、フリーズなどのトラブルも多く残っていたのですが、βバージョンではそのようなことはなく実用に耐えるレベルになっています。

筆者(志)が気に入った改善点

 第一は、現行の1.1.4では使えなかった一部の日本語フォントについて利用可能となった点です。 一例をあげると「丸文字フォント」は、MS−Wordでは利用可能なフォントとして、愛用のノートパソコンにはインストールされているのですが、 現行バージョンのOpenOffice.org では文字化けしてつかえませんでした(縦書きモードにしたときのみ使用可能)。 これらのフォントが今回のバージョンから利用可能となっていました。事務文書としては関係ないフォントですが、趣味的文書においては大助かりです。 MSOfficeの文書との互換性はさらに増し、ますますOpenOfficeだけで仕事が済んでしまいます。

 第二は、文字装飾の指定方法に、書式コピーのボタンが今回装備されたことです。MS-Wordには以前から備わっており、 大変愛用していたボタンですが、以前のバージョンのOpenOfficeにはなかったので不自由していたのです。 今回、MSOfficeと同等のものになり、同一書式に設定する場合大変便利になりました。

 第三は、噴出し、矢印などの簡易図形について、MS-Officeと同様のものが備わったことです。 この機能は、文書作成時より、プレゼン用のコンテンツ作成時に有効となります。 前バージョンでは、図形作成Drawで独自に作成したものを使っていたのですが、 標準として既成のもの備わっておれば、全体での統一性がとりやすくなるので便利です。

 第四は、プレゼン作成のImpress の機能アップでしょう。従来のバージョンではコンテンツ作成時にパワーポイントの標準画面である3ペインのスタイルが取れなかったのだが、 今回のバージョンアップでパワーポイントと同様の作成画面になり大変見通しがよくなったのです。

 第五は、データベース機能も新たに備えられました。この機能については、細部まで使っていませんので、機能などの点については評価を差し控えます。

 第六は、マクロ言語が、BASICからC、Javaなど汎用のプログラミング言語が使用できるとのことです。詳しくは筆者(志)には分かりかねます。

 以上のように、大きく機能向上したOpenOffice.org 2.0ですが、βバージョンの表示が取れて、 正式リリースとなるのは、5月頃といわれています。

Writer にもDraw と同様のフラッシュ作成機能が欲しかった(残念!)

 フラッシュコンテンツにエクスポートできる機能は、Draw(作画機能) と Impress(プレゼン機能) の二つには備わっているが、 Writer(ワープロ機能) や Calc(表計算機能) には備わっていなくて、随分不便をしていた。 今回のバージョンアップで解決するかと期待していたのだが、今回も残念ながらこの機能を拡充していただけなかった。。

 5月には正式版のOpenOffice 2.0 がリリースされるはずです。それまでは、OpenOffice.org 1.1.4 を使うのか、 ほぼ完成しているOpenOffice.org2.0 ベータバージョンを使うのか、判断が難しいほどに程よく完成されているベータバージョンです。 なお、日本語版ベータバージョンも完成していますので、心配ありません。



2005/04/12  管理人(志)


感想・意見は、掲示板、または メールでどうぞ! --- 管理人(志)