「物理の小道」 ギャラリー

おまけグッズ編  くだらないと言えばくだらないものですが

第114回  飾り物シリーズ JTのSenoByのおまけ

ゾロリ・シリーズの 「イシシ」

 ゾロリシリーズのキャラクタは全6種ですが、最後の 「イシシ」 が揃いました。 この 「イシシ」 でこのシリーズの全揃いを達成したことになります。 イシシ、ノシシともに同じイノシシのキャラクタで、どちらがイシシ・ノシシなのか、最初区別がつかなかったのですが、 子供の話では、牙がある方が 「イシシ」、牙がない方が 「ノシシ」 と区別すればよいようです。 この2つのキャラクタを並べてみるとその通りでした。

最近の日本はどこかが変ですね

 最近、企業の不祥事が続いています。「ジャパン アズ ナンバーワン」 とバブルのころは日本経済が世界一といわれ、 政界はレベルが世界に並ぶレベルにはまったくないが、経済界は世界一の水準だ! と元気だった日本経済は バブル崩壊とともに暴落状態になりました。 現在では、政治のレベルに並んだというほどの低落状態になってしまったのです。

三菱自動車グループの欠陥車隠し

 三菱自動車の会社ぐるみでの欠陥隠し、JAL(日本航空)の連続ミス、空港管制官の閉鎖滑走路への着陸指示、JR福知山腺脱線事故など、 世界一の品質を誇っていた日本の技術システムに変調が起こっているようです。 「失われた10年」 といわれるバブル崩壊後の日本はすべてを失ってしまったのかもしれません。 「貧すれば鈍する」の言葉通りになってゆく日本をみると残念でたまりません。 利益追求だけの動機では経済活動に変調をもたらす典型的な事件が続いているのです。

 三菱自動車の欠陥隠しは、自社の経営に響くことは避けよう、不利益にならないように対応しようなどが動機でした。 トヨタ、ホンダの用に自動車産業でトップを走る企業は海外進出など早めの対応で日本のバブル崩壊を乗り切ったのですが、 それ以下の自動車会社は大きく出遅れ、赤字体質の改善に成功しなかったようです。欠陥車であることに気づいても秘密裏に修理などに応じ、 リコールを届けずに済ましたほうが損がない(利益が多くなる)という動機でしょう。 死亡事故などで欠陥が露見した後もうそにうそを塗り固めるしかなくなり、現在の三菱自動車の姿となったのです。

JAL(日本航空)の合併後のトラブル続き

 JALの連続ミスも同様でしょう。ANA(全日空)の追い上げが急で、殿様企業であったJALは慌てたのでしょう。 利益水準ではANAに追い抜かれ、離陸指示を受けずに離陸し始めたりで大事故にこそつながっていないが連続ミスで国交省から注意を受けることになったのも、 利益追求に走りミスを招く 「貧すれば鈍する」 の典型的な例でしょう。

 JALのトラブルとは関係ないことですが、航空管制システムにもトラブルが出ました。 工事で閉鎖されている滑走路に着陸支持を出した航空管制官も同様でしょう。利益追求はこの仕事ではないのですが、 管制官全員が工事閉鎖を認識していなかったなど、単なる個人のうっかりミスではない根本的な組織の問題を含んでいるのでしょう。

究極はJR福知山線の脱線転覆事故

 JR福知山腺脱線事故の詳細がわかるにつれ、JR西日本の利益第一主義が問題になってきました。 民間企業は株式会社だから利益追求に走るというわけではありません。 民間鉄道の場合でも、過密ダイヤのなかで安全性を確保しながらがんばっているのですから。 鉄道の利便性を高めることは、高速化、便数確保、定時性、快適性などですが、それらを超えて守るべきは 「安全性」 でしょう。 利益第一主義では、高速化などで私鉄との差をつける、便数確保が効果的となります。 私鉄からの乗り換えを図るために私鉄との最寄り駅を停車駅とするが、高速化で追加停車の時間を補うというものでした。 運転士個人の力量に頼るようでは組織としては失敗ですから。

マスコミの暴走! 自分が目立ってどうする?

 JRの事故のマスコミも同様に構造的変調を示しています。 事故当初のJR西日本による置石による事故と思わせるような言動の裏にある意図、 事故に至る運行管理における組織上の諸問題など、 マスコミ各社は報道の本質を姿勢(事故にいたる原因追究)を忘れ、 テレビのワイドショーばりの枝葉末節のネタで鬼の首をとったかのようなことで満足してしまったのです。 マスコミの存在価値をなくしてしまうようなテレビでの記者会見は視聴者ですら呆れかえったのですからね。 運転手、車掌の鉄道マンとしての心構えはどうしたと大声を出すより、事故の真実をえぐりだす報道マンとしての姿勢を貫いていたのでしょうか。 テレビニュースの劇場化で、記者会見での質疑すら派手に立ち回る俳優気取りの姿勢こそ批判されるべきものでした。 一過性のニュースとしてしか機能しない日本のマスコミにも構造的崩壊が訪れているのです。 新聞記者も地道な聞き込み取材を重ねて、事件の本質を探る努力より、第1面のトップを抜ける派手な記事ばかりを目指すようになってしまったのでしょう。

2005/05/17  管理人(志)


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