「物理の小道」 ギャラリー

おまけグッズ編  くだらないと言えばくだらないものですが

第120回  飾り物シリーズ コカコーラのおまけ

アニメのキャラクタ 「チョッパー」

 コカコーラのおまけ 「ジャンプフェスタシリーズ」 で、ジャンプに登場した漫画のキャラクタを集めたシリーズです。 このキャラクタはシークレットキャラクタのようです。ご容赦をお願いします。 今回のキャラクタは 「トナカイ」 をモデルにしたもののようです。頭の上にトナカイの角がありますからね。 名前は 「チョッパー」 で、不思議な能力をもっているようですが、詳細は筆者(志)にはわかりませんので...。

NPT体制の限界露呈とありますが...。

 5月26日の日本経済新聞にタイトルのニュースがありました。 ニューヨークで開催中のNPT(核拡散防止条約)の再検討会議のニュースですが、どういうことなのでしょうか? 日本にも大きくかかわるニュースで、理科系だからこそ知っていてほしいので、で少しばかり解説をしてみましょう。

核拡散防止条約の不平等性

 「核拡散防止条約(NPT)」のスタート時は、核兵器保有国を米ソ英仏中の5カ国と限定し、これ以上の核保有国を出さないことを目的としていた。 しかし、現在では、この条約は、既存の核保有国の立場だけを守り、非保有国を縛り付けるだけの条約となっているとの声が大きくなっている。

 NPTに対する不満の声をあげるだけでなく、この条約を無視して(条約加盟から脱退するだけ)核開発を行なう国が次々と出てきている。 条約から脱退しても 「実効的な罰則」 を課すことができないため、インド、パキスタンなどが、新たな核保有国に仲間入りを実現した。 さらに、すでに核保有していると思われる国(イスラエルなど)、核保有をちらつかせている国(北朝鮮)、核保有を目指している国(イラン)なども次々現れてきている。 また、現在は核兵器開発はしていないが、以前に核開発を行っていたことが明らかになった国も多くある。

平和利用の名のもとに、核拡散は続いている

 自国に原子炉(原子力発電所など)を所有しておれ、核物質の確保は簡単だ。 条約に基づく視察を拒否して、ひそかに核物質を確保することは簡単だからだ。そのため、核開発の第一歩は確保できていることになる。 ウラン核燃料を使う原子炉を運転すれば、副産物としてプルトニウムという核物質が生み出される。 これを再処理(プルトニウムを抽出)すれば、プルトニウム型の原子爆弾へとつながる。 核物質(濃縮ウラン、プルトニウム)さえ確保できれば、初歩レベルの核兵器(爆発すればよいレベル)であれば、それほど難しい技術は不要だ。 現に、インド、パキスタンの突然の核兵器開発、核実験成功は、簡単になされたのだ。 これを見た非核保有国は、自分にもできるとの意識が高まってしまったのだ。

北朝鮮とイランの問題点

 現在、緊急の問題点は、北朝鮮とイランの核開発の問題だ。 北朝鮮の核兵器開発問題は日本のマスコミでも大きく取り上げられて、誰でも知っていることだ。 また、イランの核開発の問題はアメリカ、ヨーロッパでは重要な案件になっている。 イスラエルが核保有しているとの昔からうわささが、アラブ世界の核保有への誘惑につながっていることは否定できない。 北朝鮮が核保有を急ぐ気になったのも、惨めな 「イラク」 の姿を見たためでもあるだろう。

核兵器の存在意義とは

 核兵器は所持している自体が無言の圧力となる。決して使うための兵器ではない。 イラクがあの時点で核兵器を所持していたと仮定するなら、多国籍軍が宣戦布告して攻め入ることに多大なリスクが生じる。 そのため、開戦に踏み切るための決断は難しい。そこに 「核兵器」 の所持の意味があるのだ。 北朝鮮のねらいもこのためなのだ。すでに核兵器の開発に成功している、核爆弾を何発分持っているなどの未確認情報ですら、大きな力となっているのだから。 それにミサイル技術があれば万全だ。 非核保有国もそのような事例を見るにつけて核兵器の誘惑に乗りつつあり、 核保有国のため(?)のNPTの存在基盤をぐらつかせている。

日本にとって、やる気があれば核兵器開発・製造など簡単なもの!

 日本も大量の核物質(再処理済プルトニウム)を所持しており、核兵器開発のための科学技術レベルも非常に高い。 国民意識、政治的な決断さえあれば、すぐにでも核兵器開発が可能(核兵器大量製造まで)であることも事実だ。 最近の日本の動きには、憲法の改定、自衛隊の海外派兵、靖国参拝問題など、日本の動きには、今までの日本ではない何かが現れている。 そのため、周辺国の日本に対する警戒感が非常に強いのも否定できない。

 「この会議が難航して決裂する可能性すら出てきた」 とのニュース報道の裏側にこのような 「諸事実」 が現れているのだ。

2005/05/26  管理人(志)


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