「物理の小道」 ギャラリー

おまけグッズ編  くだらないと言えばくだらないものですが

第122回  飾り物シリーズ 伊藤園 「新茶」 のおまけ

お茶犬 「ハーブ」

 伊藤園のお茶犬シリーズの新しいシリーズです。「おーぃお茶 新茶」 は今年とれたばかりの新茶をテーマにした新製品ですが、 老舗の名前だけではいつまでもお客を引き止めるとは難しい。 サントリーの伊右衛門の急伸、キリンの生茶のCM攻勢など 伊藤園のおーぃお茶を取り巻く状況は厳しいのですから。 そこで、伊藤園も考えました。新しいお茶製品で勝負するのです。 健康志向ブームで価格の高い特別なお茶がいくつか発売されているのをねらったものが、 「濃いお茶」 でしょう。カテキン 400mg などを正面から打ち出しています。 「カテキン」ブームに乗っかったものですが、同じ価格でお買い得感もあります。

アップル社 が IBM から Intel に鞍替えの裏に!

 アップル社はマックに使われているCPUをIBMのパワーPCからインテルのペンティアム4(以下P4と呼ぶx86系CPU)に乗り換えの大ニュースが7日にありました。 以前からうわさ情報として流されてきたネタなので、びっくりすることもないのですが...。

 アップルはなぜそのような決断をしたのか。これが経済学の上で大きな意味を持つのです。 従来のマックに使われていたCPUは、IBM社が作ったPowerPCというチップです。 インテルのチップと性能を当初は競い合ってがんばっていたのです。 マックユーザーも、最強のCPUと自慢をしていたくらいですから、 当初は、PowerPCの実力のほうがx86系よりずっと優れていたかもしれません。

競争があるからこそ、実力を高めることができる

 PowerPCはIBMが単独で製造し、性能アップを行ってきました。 一方、x86系は、インテル社だけでなく、Windowsに広く使われ市場も大きいため互換チップメーカーが存在するところがミソでした。 ペンティアム3(P3)からペンティアム4の世代交代時点では、 インテル社も、互換チップ製造メーカーが成長し、うかうかできない状況になってしまいました。 386、486の頃のMS-DOSの時代はインテルは悠々として居れたのですが、 その頃から現在のAMD社がうごめき(x86互換チップ製造)だしていたのです。 インテル社も当初は軽く見ていた感じがするようですが、 現在のAMD社の力は当時の姿とは比較にならない 「強力な存在」 に変わってしまいました。 自分の市場を食われだしたのです。

x86互換チップ市場、インテル社のつまづきとAMD社の大成功!

 インテル社がP3からP4へのチップデザインのバージョンアップで、CPUクロックの高速化という戦略で突き進みました。 クロックの高速化で互換チップメーカーをふるい落としにかかろうとしたのでしょう。 事実、びっくりするほどのクロックアップが短期間に達成されたのもこの時期でした。 しかし、クロックが 「3GHz」 を超えたあたりに限界が出現したのです。 CPUチップの動作クロックを高めるにつれて、チップの発熱が大きな問題となってきたのです。 数センチ四方のCPUに100ワットを超える発熱は電気コンロの発熱に相当するレベルになったのです。 本当にCPUが燃え出すというトラブルまで起こるくらいでした。 事実、クロックアップ競争が急停止状態となり、路線変更を強いられてしまったのです。 その後の展開はノートパソコン用の低消費電力チップ(発熱は小さい)を核としたペンティアムMシリーズを立ち上げています。 また、マルチコア(1チップに複数のコアを組み込んだもの)として、クロックアップより、並行処理で性能を上げる方向に向かうようです。 インテル社の混乱をよそに、AMDはThunderbird、Athlon、Athlon64と着実に性能を上げ、 ついに、64ビットチップではインテル社に先行することに成功し、インテルを追い抜くまでに実力をつけてしまったのです。 しかも、64ビットチップでは、各雑誌などのベンチマークテストにおいて性能でも先んじていることが明らかになり、 今後のインテルとAMDの競争の行方が楽しめそうです。

チップの性能がパソコンを決める!

 このように激烈な競争が存在するx86系チップに比べ、パワーPC系のチップは競争がありません。 パワーPC系チップは、生きるか死ぬかの勝負の世界で培われた性能を備えたx86系と勝負することが難しくなったのです。 性能アップが目指せないマックに生きる道はただひとつ 「インテルチップ採用」 の決断しか残りません。 これが、今回のニュースの重要な経済の仕組みなのですね。

マックらしさはソフトウエアにある!

 マックの文化はチップにあるのではないので、これからもマックらしさは残るでしょう。 しかし、Windows の世界のハードウエアは 「コスト」 第一主義です。 安っぽいパソコンが主力の中で、マックもその文化に染まり安っぽく変わってしまうのか、 それとも、高級化路線を守り続けることができるのか? 筆者(志)には、前者の方になりそうに思うのですが、どうでしょうか? ますます、楽しみが増えたパソコン界といえそうです。

2005/06/08  管理人(志)


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