日本でのコーラ販売はコカコーラが大半を占め、ペプシコーラのシェアは当初ほんの僅かであった。 アメリカでの両者のシェアとは比較にならないほどの大きな差が生じた理由には、CM戦略と自動販売機にあるといわれている。 コカコーラは自社の自動販売機に力を入れて、自動販売機の設置台数の大きなシェアを得てしまった。
商品のシェア争いに負けたペプシコーラは、急速に拡大しつつあるコンビニという販売網でも不利な立場となる。 コンビニは少ない商品陳列棚に有力商品(トップシェア)の商品ばかりを置き、シェアの少ない商品は並べてさえくれなくなった。 このような状況にペプシコーラは自社で対応不可能となってきたため、 サントリーと提携し販売をサントリーの自動販売機網に乗せる戦略をとる。 コカコーラの有名タレントを使ったTVコマーシャル戦略に対抗して、 ペプシコーラは、スーパーマンもどきのコミカルなキャラクタである「ペプシマン」を生み出し、 TVコマーシャルを行った。
販売促進用にペットボトル購入者に景品をつける戦略も採用した。 この新戦略「ペットボトルキャップ」という新しい景品をつけるアイデアは画期的なものだったのだ。 この戦略の最初は、映画とのタイアップCMという形を取り、 当時大ヒットした、洋画「スターウォーズ・エピソード1」、 「猿の惑星」シリーズの新作などの映画に登場するキャラクタをペットボトルのキャップにするアイデアであった。 ペットボトルキャプは大変な人気となり、大きな成功を得たのだった。 ペットボトルの蒐集に興味を持った人は筆者を含め数多くの人がいたようだ。、