「物理の小道」 ギャラリー

おまけグッズ編  くだらないと言えばくだらないものですが

第140回  飾り物シリーズ コカコーラのおまけ

ルパン三世シリーズ 「峰 不二子」

 ルパン三世の中では異色のキャラクタです。不二子はルパンを何度も裏切りますが、その美貌でルパンを惹きつけます。 美人ゆえの技ですが、現実の社会でも同じなのかもしれません。許してくれるのも彼女だからですね。

ポスト中国の動き 〜ベトナムとインド〜

 7月5日の日本経済新聞にこのような記事が出ていました。 「アジアと関西」 の特集の第一回 「新天地を行く」 の記事です。 日本の製造業がどんどん東南アジアに脱出し、日本の中小企業の空洞化が言われて久しいのですが、 既に企業からの目線は 「中国から、より周辺のベトナム、インドへ」 と移り変わっているのです。

なぜ? ベトナムなの?

 先日の激しい反日デモに見られたように、中国の反日感情の高まりを見て、中国への集中には大きなリスクが伴っていることがわかったからです。 リスク分散のため、中国以外の生産拠点を探しているのです。 ベトナムは労働力の質に高い評価があるようです。そのため、中国より効率的なシステムが構築されるという。 ベトナムの労働力の質の高さは、労働効率(製品の不良率が低い、一人当たりの生産量が多い、労働賃金が安い)からも分かります。 また、、中国の日本に対する印象は非常に悪いのですが、ベトナムは、国民の日本に対する印象が大変良い点も上げられます。 そのため、海外の生産拠点を中国からベトナムへと移転し始める企業も出てきたようです。

 泥沼のベトナム戦争の大きな傷から、ベトナムは復興し、ドイモイ政策による自由経済化が進んで、復興に勢いがついたようです。 そのため、東アジアでの経済成長を誇る国のひとつになったのです。

なぜ? インドなの?

 世界のIT産業はインドの労働力に注目しています。 世界で2位の人口を抱える大国ゆえに、教育レベルが高い労働力の供給力があることが有利な点です。 また、旧英国領だったこともあり、英語圏であるため欧米との言葉の障壁がないなどがあります。 当初は、インフォメーションサービスなどの24時間対応のユーザーサービスで活用されていたのです。 現在では、政府によるIT技術教育が進み、プログラミング能力を高めているので有名です。 高度なIT技術を備えた労働力として世界的に進出しているようです。 日本の銀行などでもコンピュータシステムを支える貴重な労働力となっているのです。 日本では日本語の壁があるため、特定のシステム設計に止まっているようですが、 一般のアプリケーションまで対応できるようになると脅威です。IT技術などの先端の労働力まで海外に依存しているのですから。

労働力のグローバル化

 なぜ、ベトナムであったり、インドであったりするのでしょう。それは日本の労働賃金が世界一だからです。 物を生産するためには労働力が要ります。国際的なコスト競争が始まると労働コストがかかる日本では単純な物は作れなくなるのです。 現在でも、普通の家電製品はほとんど東南アジア製です。 国内で生産していたものが海外生産に切り替わることは、日本人の労働が外国人による労働に置き換わったということです。 労働賃金に見合う仕事でなければ国内生産はありえないのです。 だれにも出来る仕事でなければ海外に移転されず、その仕事に対して高賃金が払われるのです。 そのため、国内に残る仕事は高度な知識、技術が必要なものばかりになるのです。 高度な知識、技術を身につけていない人は仕事に就けないようになるのです。

 経済の高度成長時代では、日本人は誰でもどんな仕事をしてもリッチになれた時代だったのですが...。 アメリカ型の経済システムに変わるということは、勝ち組、負け組に分かれて国民の階層化がどんどん進むのです。 努力するものは報われる。素質あるものは有利になる。努力が嫌いな人、素質がない人には、つらい社会がやってくるのですね。

2005/07/07  管理人(志)


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