「物理の小道」 ギャラリー

おまけグッズ編  くだらないと言えばくだらないものですが

第154回  ボトルキャップシリーズ ペプシコーラのおまけ

スターウォーズ 「レイヤ姫」

 スターウォーズの第1作から登場している 「レイヤ姫」 です。彼女は 「姫」 と名は付いていますが、お姫様的ではありません。 男に負けないくらいの勇気と行動力を持つ 「姫」 です。アナキン・スカイウォーカー(後のダースベーダー)の血を引く レイヤ姫 ですから当然でしょう。

鋼板の全面安が続いているとのニュースの意味は?

 中国の経済成長が10%レベルで急成長しています。そのため、中国が世界の資源をどんどん輸入し始めました。 不況風が吹いていた世界の鉄鋼業界の中であえいでいた鉄鋼業界ですが、「神風」 と呼んで良いくらいの 新規需要が中国によりもたらされたのでした。 しかし、その中国でも、国内の鉄鋼メーカーが急増、生産拡大を行い、生産量が激増し、中国国内の需要は輸入に頼る必要が無くなりました。 むしろ、鉄鋼輸出国の仲間入りするぐらいに中国が力をつけてきたのです。 そのため、日本メーカーも中国向けの鉄鋼輸出が激減してしまったのです。 日本市場ではその分流通在庫が増加し、鋼板の価格が値崩れしてゆくことは、経済学の教科書(需要と供給の関係で価格が決まる)通りになりました。 これが、見出しの 「鋼板の全面安」 です。

元高が進めば、中国の景気は弱まると...。

 中国の人民元のレートが2%ほど元高になったとのビッグニュースが先日ありました。 かつての日本の円高のときと同様のことが中国に圧力としたかかっているのです。 元高になると、輸出の採算が取りにくくなり、輸出が抑えられます。 輸出に大きく依存している中国経済は減速してゆくのは、これまた経済学の示す通りです。

中国の景気が減速すると...。

 元高が進んで中国の景気が減速(失速)すると、中国での内需が減少し、中国で製造している素材(鋼財など)の余剰が出てきます。 国内で売れない鋼財はどうするのでしょうか? 経済学で言えば、その余剰(鋼材)はダンピング輸出して、解決するしかなくなるのです。

中国のダンピング輸出が始まると...。

 ダンピングで安値の鋼材が中国からやってくると、日本メーカーの鋼材は売れなくなります。 日本の鋼材の値段もどんどん下がってきます。 日本での需要が増えない限り、鋼材デフレの状態になり、そのため鉄鋼分野は不況のスパイラルに陥るのです。

 これは、鋼材だけでは収まりません。その他多くの素材が同様の事態の陥ります。 日本の貿易相手のトップである中国の変調が、日本経済をボディブローのようにダメージを与えるのです。 政冷状態の中国関係ですが、アメリカとの協調ばかりを考えていると、

先日、日本の製鋼メーカーが生産施設の更新のための設備投資を行うとのニュースが...。

 日本の製鋼メーカーの設備はバブル崩壊前のものが多いようです。設備が古くなっているため、生産コスト引き下げに限界が来ているようです。 中国などの海外勢は最新設備になっていますので、コスト競争に打ち勝つことは難しいとの判断で行われるのです。 安値の鋼材が中国からやってくるようになると、製品価格下落により、コスト競争に勝ち抜けないメーカーは市場から撤退するしかないのです(いわゆる倒産するしかない)。 日本の製鋼メーカーもこれからの鉄鋼市場の行方が見えているから行動に起こすしかないのです。

教育現場でも...。

 週休2日制、教科書の内容大幅削減など、新課程の学習内容が低下しています。国際化の時代になっている今では、 大学入試を含め、国際化になりつつあります。東京大学が中国に出張所を設けるなど、大学も海外の優秀な学生を求めているのです。 学生・生徒の質を高めるために、高校、大学ともに新しい試みを行っています。 土曜講座、日曜講座、夏休み補習、夏休みでの高大連携講義など、数多くの試みがなされているのですから。 産業界や大学は、優秀な留学生を多数確保できれば、世界を相手の研究開発競争に勝ち残れるのです。 そのため、優秀でない日本の学生が大学に入学できなくなるのです。 高等学校はそうは行かないのです。大学に進学できなければ終わりです。 なお、大学の質を問わなければ、日本の高校生全員が 「大学」 に入学出来る時代(大学全入時代)になっているのですけどね。 将来にわたって、母校となる大学が存続している(だろう)と 「確信が持てる大学」 を目指してがんばってください。

2005/08/05  管理人(志)


感想・意見、投稿(文章、写真とも)は メールでどうぞ

   → サイトトップへ  へ


このホームページは、2003/11/07 に始まりました。