「物理の小道」 ギャラリー

おまけグッズ編  くだらないと言えばくだらないものですが


第19回  「パソコン雑誌」のおまけ より

「ネットランナー」のおまけ(付録)     〜おまけの玩具蒐集も管理人(志)の隠れた趣味!〜


あの悪名高い「ネトラン」付録に、プラモデル!?

 パソコン雑誌の付録にCD−ROMというのは、どこにでもある雑誌の「おまけ(付録)」です。 でも、パソコン雑誌の付録に「プラモデル」がつくケースは、 筆者の長い人生の中でも、この「ネットランナー」が始めてでした。 発売日にこの雑誌を書店で購入したとき、本誌より大きな(厚い)厚紙製の箱が紐で十字にくくりつけられていました。 「中華キャノン」と名付けられたプラモデルの完成写真で飾られたきれいな箱の中身ですが、 市販のプラモデルの箱と同じで、内部には小さな部品が枝状にくっついたものと、 組み立て手順図が入っていました。 まさに、「パソコン雑誌として」は風格ある、異色の付録(おまけ)でした。

プラモデル「中華キャノン」、それはロボットです!

 組み立て手順図を見ながら、カッターナイフで部品を枝から切り離し、 組み立ててゆくこと10数分で完成したものが、右の写真のロボットです。 子供のころプラモデルを組みたてた、まさにその作業を行ったのです。 このプラモデルは、名前が「中華キャノン」とあり、 腰のところにある「ロケット砲」を備え、ロケット弾を実際に発射できるようになっています。 手足、首、間接などは、自由に動かせて、ロボットの姿を自由に作ることができます。 10分程度で完成するプラモデルですが、出来上がった「中華キャノン」ロボットの姿は一人前でした。

「ネットランナー」の行方はいかに?

 「ネットランナー」というパソコン雑誌は、筆者(志)はよく購入する雑誌の1つです。 大きな声では話せないことですが、 購入理由として、他誌には載せられない(載ってはない)情報が読めるためです。 合法、グレーゾーン、違法を問わず、きわどい情報を遠慮なく記事として取り上げる 「ネットランナー」の編集部の勇気は買えます。

 あのP2Pソフト「Winny」の作者が警察に逮捕されたときでした。 ファイル交換ソフトの「Winny」ユーザー達はこのとき、自分も逮捕されるのではと恐怖を味わい、 逮捕されないようにネットから自分のパソコンを切断して、P2Pから逃げた人が多かったのです。 そのような「Winny」ユーザーを育て、煽ってきたのは、この「ネットランナー」だったのだから、 ネット社会での掲示板などでは、「ネットランナーにも警察の手入れが入るのでは」とのうわさが飛び交っていました。

 この事件(著作権違反)は、Winny作者を逮捕することすら 公判維持が可能なのかと法曹界でも判断が分かれる部分があるようです。 さらに、「ネトラン」は出版業界の会社ですから、表現の自由など憲法の面からも 手入れを実行するには、警察もそれなりの勇気が必要となってきます。 結局、この事件は見せしめ的な逮捕に終わってしまいましたが、 結論(裁判所の判決)はどのようになるか分かりません。

 最近の「ネトラン」は、その事件の反動からか、骨抜き状態になって息を潜めています。 いわゆる「オタク」路線の方に力を入れて雑誌の命をつなぐ作戦(堕落作戦)のようです。 雑誌の付録にもその姿が見えてきます(いずれこのコーナーでも紹介します)。 でも、元の路線に戻ることを期待している多くの「ネトラン」ファンがいるのも事実ですからね(祈)。


2004/8/27 管理人(志)


感想・意見、投稿(文章、写真とも)は メールでどうぞ

   → サイトトップへ  へ


このホームページは、2003/11/07 に始まりました。