「物理の小道」 ギャラリー

おまけグッズ編  くだらないと言えばくだらないものですが

第194回  ボトルキャップ ペプシコーラのおまけ

StarWars EP3  〜 ダースベーダー 〜

 映画スターウォーズ・シリーズも完結し、この映画の話題も薄れてきた現在です。 だだし、ペプシコーラのおまけとして、このシリーズのおまけは現在でも店頭に並べられています。 話題としての価値が無くなって残り物のような状況ですが...。

日本青少年研究所、2005年度 「国際比較調査」 発表!

 この調査は、日本、米国、中国、韓国の高校生の実態調査で、各国の高校生の意識の違いを表すものとして毎回注目されている。 元気な国は若者の意識は前向きで、将来に向けてばら色の夢を抱いているのは当然のこと。 さて、今回の調査はどのような日本の将来を表しているのだろうか。

「大切に思うもの」 との質問には...? 日米の差が歴然!

 「成績がよくなること」と答えた割合は、米中韓の3国では73%から75%もあったそうです。どの国も高校生は頑張っているようだ。 それに対して、日本の高校生はたったの33%!  日本の高校生は、勉強に対する意欲が無い(?)高校生が大半であるということを示している。 中国、韓国などは経済成長中の国なので、高校生の意識の高さはわかる。日本もその当時はそうだった。 注目すべきは米国の高校生の意識の高さにある。 米国の高校生の意識の高さの原因はどこにあるのだろうか?

日本の高校生の意欲不足の裏にあるもの

 この調査とは別の調査でも 「二極化」 しているとの指摘がある。 日本の高校生は、長時間勉強をする一部の層(物理の小道に訪れる人はこちらでしょうね!)と、 ほとんど勉強しない大半の層に分離しているとの報告がなされている。 この二極化現象は、社会の階層化がどんどん進みつつある現在の日本の姿の一面が高校生に現れているともいえる。 小泉政権による規制緩和政策の推進により、競争原理導入が各分野にどんどん浸透している。 当然、勝者と敗者が出てくる。階層化が進み、大きな経済的格差が顕著化しているとの指摘が多方面から報告されている。 教育の分野でもその傾向が現れている。 「親が高等教育を受けている層の子供は高等教育を受ける」、「有力な大学への入学者の親は高所得層」 などという現象だ。 日本でも 「階層の固定化」 が始まりつつあるのだ。

 「自由競争の結果で格差が生じるのは当然」 というのが、アメリカ流の考えだ。日本でもこれに倣おうとしているのが現在の状況なのだ。 自由競争は平等でなければならない。教育の機会での平等を保証しない「自由競争」は自由競争にはならない。 教育格差は機会均等を保証しなければ自由競争の前提が崩れる(現実に崩れている)。 難関大学における入学者に占める6年一貫校の割合を見ての明らかである。 6年一貫校の生徒の親の平均所得は一般よりずいぶん高いのだから。

 今後の日本の将来は階層社会の固定化が進んでゆくと考えるほうが良いようだ。 機会の均等は社会全体の活性化につながる。格差の放置は社会の治安へのリスクが高まるのだ。

現実を知らなさ過ぎる日本の高校生

 自分が親から独立しするのだという自然の発想がもてなくなった日本の高校生。 自然界の生物は決められた時期を過ぎれば親から独立する。何年も親の庇護を受けることはない。 かつての日本も中学校、高校卒業の時点で大半が親から独立したものだった。 自分の収入が得られるようになったら、親に仕送り(給料の一部を親に送金)するのも普通だった。

 筆者(志)の初勤務校は昼間2部制の定時制高校だったから現実を見てきた。 中学校卒業後すぐに、集団就職して会社の寮に住込み、定時制高校に通学していた。 8時間勤務の仕事をた後、定時制高校に通っていた。 わずかな給料を受け取っても、その半分も親元に送金している生徒が多かった。 今の高校生では想像すらできないかもしれない現実。 給料が足りないから親に小遣いをせびるのがオチだろう。 豊かになった現在の日本に甘えきっている「現在の高校生」としか思えない。

 言いたいことを言っている筆者(志)ですが、大学、大学院と当時としては破格の待遇を親から受けてきたのですが、 大学に進学してからは小遣いは無くなりました。大学院のころは授業料、通学定期、教科書など一切、親からの援助は受けず、 自分の稼ぎと奨学金でまかなっていた。でも、親元に仕送りしないで済ませてもらったことには感謝感謝だったのだが。

2006/03/05  管理人(志)


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