「物理の小道」 ギャラリー

おまけグッズ編  くだらないと言えばくだらないものですが

第197回  ボトルキャップ ペプシコーラのおまけ

StarWars EP3  〜 グリーヴァス将軍 〜

 スターウォーズの映画の話題はほとんど聞かれなくなってしまったのですが、サントリーのペプシコーラのおまけは現在でも店頭に並んでいるようだ。 相当数のおまけグッズを製作してしまったのか? ペプシコーラの販売が思わしくないのか? どちらにしてもキャンペーンの意味を失ってしまっているというのが現実でしょう。 このキャラクタ 「グリーヴァス将軍」 の不気味さはすごいの一言。  詳しい解説は 「スターウォーズの鉄人」 のサイトの キャラクターガイド をどうぞ。

だれが難関の国立大学医学部に入学しているか?

 3月13日の日経新聞にあった記事を取り上げてみよう。 教育欄の 「まなび再考」 というコラムで、御茶ノ水女子大学大学院生の中川さおりさんの修士論文を取り上げた記事だった。 旧七帝大はか九つの国立大学医学部に合格者を輩出した高校を調査したものだ。

 1981年のときは、公立高校が優勢で学校数で72%を占めるほどだった。私立は22%、国立は6%という状況だった。 それが、2005年では公立高校が13%にまで激減し、私立が83%と倍々増となってしまった。 その上、東京大学、大阪大学、広島大学にいたってはベスト8全校を私立高校が独占してしいたのだ。

 この記事を書いた耳塚氏(お茶の水大教授)は、小泉政権において進行中とされる「格差容認」へ警鐘を鳴らすためであろう。 小学校の頃から学習塾、受験塾を経由して中高一貫の私立高校に進学可能となるには、本人の力だけではなく、 親の経済力の背景が必須条件となってしまっている。 これは、80年代から現在に至る過程で、日本社会の階層化が深まっていることを如実に示している事実であることだ。

大学入試システムそのものは平等システム

 テレビドラマ 「ドラゴン桜」 の大ヒットで、東京大学の受験生が増加するなどの話題があった今年の大学入試だったが、 このドラマの中でも、大学入試制度そのものは「平等システム」だということ。 だれでも、勉強して試験で点数を取れるのなら、男女の違い、身分の違いなどは問われないのだ。 しかし、この「点数を取れる」という部分に至るまでの過程に膨大な「努力」と「お金」が必要となっているのだ。

 現在では、受験システムのベルトコンベアに乗って大学受験に至るのが普通で、 本人の自立した努力の結果ではなく、周りの介助で育て上げられた「物」 でしかなくなっているのが現状。 自分で勉強すら出来ない人が多い。「勉強の仕方がわからない」というのがその典型。 勉強の仕方なんて自分で見つけるものだ。 「良い参考書を教えて欲しい」も同様。大きな書店に行けば実物を見ることができるのだから、自分で選べばよいのだ。 どっちにしろ、参考書なんて大差があるものではない。 自由競争で戦っている参考書市場だから、ダントツに優れた参考書があるとしたら、ほかの参考書は市場から消えてしまっているはずだからだ。 判断に苦労する時間があれば、勉強に力を入れるほうが良いのだ。

 小泉政権による規制緩和だけで、日本の格差社会が発生したわけでなく、バブル経済以前からこの傾向は進んできているようだ。 バブル崩壊後の不況の中でも好景気を享受してきた一部が日本全体の低迷期にのし上がってきたのも事実。 お金本位主義が進んだのも事実。 このようないびつな社会になってしまった日本だが、将来の日本はどのようになってゆくのだろうか?

2006/03/15  管理人(志)


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