「物理の小道」 ギャラリー

おまけグッズ編  くだらないと言えばくだらないものですが

第199回  ボトルキャップ ペプシコーラのおまけ

StarWars EP3  〜 Emperor Palpatine 〜

 EP1のパルパティーン議員がダークサイドの主であるシス卿「ダース・シディアス」 となったものだそうです。 黒い装束には不気味さを感じる姿ですが、このボトルキャップはブルーのクリスタルタイプです。
詳しくは、Webサイト 「皇帝の部屋」(http://homepage.mac.com/darth_sidious/home.html)の [皇帝の歴史]のページをどうぞ。 驚くほど詳しく紹介されていますよ。

阪大理学部物理学科
   物理オリンピック日本代表なら無条件合格!

 国立大学が独立行政法人化し、入試制度が大きく変わってきています。 タイトルのような一部の定員を特別な生徒に合わせた入試制度です。 数学オリンピック、物理オリンピックなどの日本代表に選抜されるような高校生は、 どのような難関大学といえども合格できる力があるのは事実です。 そのため新制度の入試となっていますが実質的な意味は変わりませんが、このことがアピールする意味は大きなものがあります。 大学側は、その分野の研究者を育てる目的として非常に有効であることがあげられます。 最近の入学者の傾向として、その分野に興味を強く持ち適性がある学生が減少傾向にあり、入試科目の成績だけで進学している(志願している)傾向が高まっています。 総合力はあるがその分野での力が強くないなど、中途半端といえる部分が多いのも事実でしょう。

「エリート教育」

 日本では、戦後教育において「エリート教育」に対するアレルギー現象が見られてきました。 全分野ではありません。スポーツの分野では「エリート教育」をむしろ推進しろという方向が定着しています。 知能の分野ではその「エリート教育」が疎まれているのはなぜか分かりませんが、この見直しがすすんでいるのでしょう。

 日本の初等中等教育は「平等」などの幻想を植え付けられて、国民大半はだまされてきたのをやっと気付いたのが最近です。 公立高校では反エリート教育のもとに高校間格差の解消として、通学区規制を強め(小学区制など)、 東京都の「学校群制」、兵庫県では「総合選抜制」などがその代表です。 経済的に豊かとなった階層の子弟が、公立の中学校、高校で「エリート教育」を受けることが難しくなったことから、 「エリート教育」が可能な私立の6年一貫校に注目され始めたのです。 バブル景気よりはるか前から 「教育の平等」 の影が報じられているのです。 格差社会への流れは小泉首相になってからではないのです(勢いが付いたのは事実でしょうが)。

経済成長で子弟の教育投資の余裕発生!

 経済の高度成長を終えた日本で、国民が子弟の教育に投資する余裕が出てきた時期からでしょう。 塾、家庭教師、私立中高一貫校などが注目されたのも不思議でありません。 当然、親の所得により可能、不可能な格差前提の教育システムが登場してきたのです。 そのころから、「東大の学生の親の所得は○○○万円以上」というようことがニュースとして取り上げられるようになってきたのも事実です。

 教育の機会均等が崩れだしたのは、筆者(志)が大学院時代あたりからでした。 公立高校からの進学が大半だった難関大学が、私立、国立の6年一貫高校により大半を占めるように変わってきたのです。 具体的に言えば、東京大学などの難関大学の入学者の高校別の統計を見れば明らかでしょう。

多額の教育投資が生徒の成績を決める?!

 かつて、国立大学は中低所得者の子弟も進学できる、私立大学は高所得者の子弟が進学する。高校でも同様に言われていました。 難関国立大学の入学者数も筆者(志)の時代では、公立高校がベストテンに多数入っていました。特別な教育投資がなくても難関大学に進学することは普通でした。 実際、多くの公立高校が現在では考えられないほどランキング内に入っていたのです。 もちろん、有名私立高校も当然入っていましたが、現在ランキングに出てくる私立高校の相当数は当時にはランキング外でした。 中低所得者の子弟でも公立高校へ進学し、東京大学へ進学することも普通のこととされていました。 経済的にも、国立大学の授業料が年1万2千円(月1000円!)だったので、奨学金とバイトで完全自立していた学生もいましたので、親の負担が無くても大学生、大学院生になれたのです。 入口から出口まで、中低所得層でも勉強さえできれば難関大学でも進学する道があったのです。

筆者(志)も大学院時代に恩恵を受けた

 筆者(志)もこのような教育投資時代の恩恵(大学院時代は経済的自立)を学生時代に受けているので批判する立場にはないのですが、 そのころの経験談を紹介しましょう。 ある家庭の高校生の家庭教師のときでした。筆者が担当していたのは「数学」でした。 事実、数学だけの家庭教師で1週間1回のアルバイトだったのです。 大学の研究室での実験が長引き、その日教えに行けなくなり電話連絡したときのこと。 都合が付かないので別の日にとの申し出に、返事は「他の日は別の先生が来られますので」とのお断り返事。 当月の月謝も満額頂きで、こちらが恐縮するくらいでした。 英語、国語、..など多数の家庭教師の先生が来ていたのでした。全員で何人の家庭教師が来ていたのか分かりません。 私がもらっていた月謝×?倍の金額が毎月...。もちろん有名私立高校に通学する生徒でした。 この子供一人にかかる教育投資額はどの程度だったのでしょうね。 当時の普通のサラリーマンの月収以上の金額になるのは間違いないでしょうね。

2006/03/25  管理人(志)


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