「物理の小道」 ギャラリー

おまけグッズ編  くだらないと言えばくだらないものですが

第212回  キーホルダー リプトン紅茶のおまけ

ハローキティー  〜 スノーマン姿のキティ 〜

 今回もリプトン紅茶のおまけです。雪だるま(スノーマン)姿のハローキティです。前回のスノーボード姿よりは、キティらしい雰囲気が感じられますね。

 ハローキティのネタも尽きてしまったので、これくらいにしておきましょう。

日経トレンディ誌 「売れ筋ランキング」 の変遷 @

 「日経トレンド」 は、名前のとおり日経新聞系の出版社である日経BPが発行する月刊雑誌の一つです。 現在の主流となる商品を取り上げる記事が中心で、ビジネスの最先端を知るには良い雑誌でしょう。 雑誌には今年の売れ筋商品ランキングが毎年特集されており、流行語大賞のようなものと思えばよいようです。 その年の特徴を現しており、大変興味深い特集となっています。
  → 日経トレンディ売れ筋商品ランキング(http://www.nikkei.co.jp/trendy250/

 今回、日経ネットのホームページに、1987年から2005年までのランキングを並べて載せています。 その年の雰囲気が感じられること、何ゆえこの商品が売れたのでしょうか?との疑問符がつくケースもあろうかと思いますが、 順に見て、感想を述べてみましょう。

バブル前夜の華やかな時代

 1987年は、NTT株上場、国鉄民営化の年。国民全体が株式投資に首を突っ込みはじめ、NTT株で大儲けした話でにぎわっていました。 ランキングには 「プールバー」 が流行の6位に入っています。「プールバー」 とかっこ良く呼ばれたものですが、いわゆるビリヤード(玉突き)ブームの再燃でした。 雰囲気的にはバブルが急速に膨らみ始めたころでしょうね。

 1988年は、ソウル五輪、リクルート疑惑の年だそうです。公開前のリクルート株を政治家などに配り歩いていたことが発覚して、政界全体が揺らいだ年でした。 ランキング2位には日産の高級車 「シーマ」 が入っています。3位はリゾートマンションですから、いよいよバブルが膨らんでいる様子が読み取れます。 今だから言えますが、当時は誰もそのようには思っていませんでした。「ジャパン アズ ナンバーワン」と呼ばれて浮かれていたころでした。

 1989年は、昭和天皇崩御の年で、バブルが膨らみきった年でしたね。 ランキング4位に 「はちみつレモン」 が入っています。「はちみつレモン」 は今でも売っているのでしょうか? また 「テトリス」 が14位、「カラオケボックス」 が25位でした。

不動産投資の総量規制からバブル崩壊へ

 1990年は、不動産融資に総量規制が始まり、バブル崩壊のきっかけを作った年ですね。 過熱していた不動産投資にブレーキがかかり始めたのです。借金をしての不動産投資が主流でしたから、総量規制でバブルの歯車が回らなくなったのです。 ランキングは 「携帯電話」 は12位ですから、このころから携帯電話が普及し始めたのですね。それまでは、「ポケベル」 だったのですよ。 「ポケベル」 は当初は数字を表示するだけでしたが、カナを表示することができるようになり女子高生が夢中になっていたものです。 このポケベルも現在ではなくなってしまいましたね。 なお、ケーキの 「ティラミス」 が10位に入っています。

 1991年は、湾岸戦争、証券会社による損失補てん事件です。バブル崩壊での株、土地の暴落がすべてでした。 ランキング5位に 「ジュリアナ東京」、「東京ラブストーリー」 が9位です。まだ、浮かれていたのでしょうね。 バブル崩壊の真の意味がまだ国民全体にはわかっていなかったころですね。バブルのろうそくが最後に燃え尽きるような年でした。

バブル崩壊から価格破壊の始まり

 1992年は、学校の週休2日制が始まった年です。 ランキングは 「オートキャンプ」 が2位、「もつ鍋」が9位、「百貨店値頃商品」 が11位です。 バブル収縮で引き起こされた価格破壊で、消費全体が縮小してゆく雰囲気が見えます。

 1993年は、株の暴落だけでなく、国民全員がバブル崩壊の痛みを感じる年となってきました。自民党が下野した年でもあります。 ランキング2位に 「格安紳士服」、3位にダイエーの 「セービング」、5位に 「アウトレット」 ですから、経済混乱や価格破壊の様子が良くかります。 「ナタデココ」が7位でした。10位に「地方のジュリアナ現象」もあります。地方までバブル崩壊は届いていないようですね。

価格破壊からデフレへの始まり

 1994年は、ジュリアナ東京が閉店。バブルの象徴のジュリアナ東京が消えたことになります。 1位に 「輸入ビール」、2位に 「格安PB商品」 とあります。輸入ビールといっても高級ビールでなく、格安ビールのことです。 「輸入コーラ」が8位と、円高による価格破壊が起こります。今までの常識価格を大幅に下回る価格ですからデフレへの始まりともいえます。 土地、株に底値が見えず、底なしの暴落の螺旋階段状態となってゆきました。

 この続きは、次回に残しておきましょう。

2006/05/08  管理人(志)


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