「物理の小道」 ギャラリー

おまけグッズ編  くだらないと言えばくだらないものですが

第74回  ペプシコーラのおまけ ハンドベルシリーズ より

ハンドベル 「ルーシー」ちゃん

 今回のハンドベルもペプシコーラダイエットの白バージョンのものです。 キャラクタは 「ルーシー」 ちゃんです。 ハンドベルの音は 「B」 です。


SSH交流会のついでに 「SPring8 A」

 11月12日(金)、兵庫県立大学附属高校の 「SSH研究発表大会」 に1年生総合理学コース生が参加しました。 県立大学附属高校の生徒の研究発表(講堂での代表発表のほか、全員のパネル展示+生徒説明)など、楽しい生徒発表がたくさんありました。 また、充実した「講演会」もあり、楽しい(?)1日で秋の1日を過ごせました。 生徒による生徒への説明など生徒同士の交流もできたようです。


SPring8での研究例

蛍光X線分析法とは

 「蛍光X線分析法」という元素分析法を知っている人は少ないだろう。 X線は、その波長が原子サイズ(0.1ナノメートル)前後の電磁波であり、かつ、エネルギーが非常に高い電磁波なのです。 物質を構成する原子にX線を照射すると、原子核の周りを回る電子が跳ね飛ばされることが知られている。 電子が跳ね飛ばされた原子はその後どうなるのだろうか? 外からやってきた電子が電子が足りない原子に吸収されて元の状態に戻るのです。 そのとき、その原子特有の波長の光を出すのです。 その光を「蛍光」といい、この蛍光の波長を測ることで「元素分析」ができるのです。 お分かりでしょうか、これが 「X線蛍光分析法」 の仕組みです。 蛍光分析法で使われる理論は、高校物理Uで習う「ボーアの理論」で説明されているものです。 この物理学は、化学の世界でも重要な理論を構成する学問となっているのです。

強いX線と分析材料の量

 蛍光分析法において、X線を当てたときの蛍光を分析するには、蛍光が強いほど分析は容易です。 どのようにすれば強い蛍光が得られるのでしょうか。 分析する物質の量が多いこと、強いX線が得られることの2つです。

 強いX線を得るにはどのような方法があるのでしょうか。 そこで 「SPring8」 が登場するのです。 通常のX線発生装置の1億倍の強いX線をだすことができるSPring8なのですから この点は無理なく条件クリアです。 微量の素材でも十分に分析可能となる SPring8 は研究者にとってはすばらしい分析機器なのです。 そのため、微量な不純物の検出などで活躍するニュースが多くあります。 犯罪捜査の場面でも数多くの成功例が出ています。

「和歌山ヒ素カレー事件」と「SPring8」 は有名

 「和歌山のヒ素カレー事件」もその成功例です。 ヒ素は毒物指定を受けている致死性の高い物質です。 このヒ素という薬品は、産地により微量不純物が異なってきます。 微量不純物がどの元素か、どの程度の量なのかを測定することで、 ヒ素の産地などの由来を確定できるのです。 同じヒ素でも、購入時期、製造工場などが特定できるので、人間の指紋のようにヒ素を区別できるのです。 これが、犯罪捜査における特定の薬品とする証拠として採用されるのです。

2004/11/15  管理人(志)


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