「物理の小道」 ギャラリー

おまけグッズ編  くだらないと言えばくだらないものですが

第86回  レトルトカレーのおまけ 銀座カレー より

カレー小物マグネット 「カレーのミニチュア」

 今回もレトルトカレーのおまけです。皿に入ったおいしそうなカレー、スプーンなど3点セットです。 裏に磁石がついており、鉄製のものにくっつく磁石ボタンのような使い方ができそうですが、形が用途にふさわしくない。 それは、カレーがこぼれそうになるからです(カレーがこぼれるわけがない!)。

携帯電話の行く末を考える

 携帯電話の進化は著しい。数年前、女子高生の自慢の 「ポケベル」 は既にサービス停止になってしまい既にもう存在しない。 どのようなものかを知らない人が多くなってしまった。そこで、「ポケベル」 について説明してみたい。

 ポケベルは一般の電話機(公衆電話など)を利用してポケベルセンターに接続する。 接続すると、センターのコンピュータが合成音声で、ポケベルメッセージの入力を促す。 そこで、メッセージを電話機のボタンで入力するのだ。 数字で言葉を表す省略符号を友達間で決めていた。受信機の小さな液晶に表示する。最初は数字だけが表示された。 後にカタカナも使えたが、一文字を2桁の数字で表す方法であったため入力作業は大変だった。 大人たちは、女子高生が公衆電話で盛んにボタンを押す姿を見て不思議がっていたものだ。 話もせずに、電話機のボタンを押しまくっている意味が分からなかったのだから。

ポケベルは完全に消え、PHSもドコモが営業終了を宣告してしまった

 ポケベルの不自由な通信手段では、それほどの広がりを見せることは無理だった。 次に出てきた携帯電話にユーザーは移ってゆき、やがて、ユーザーがいなくなり、営業を停止してしまった。 より便利なものが出てくると、存在価値がなくなるのだ。 次に出てきた携帯電話はポケベルとは同じ道を歩まなかった。 携帯電話の出始めのころは、通話料金の高さが最大のネックだった。 携帯電話は非常に高価で、通話料金が安いPHS電話を女子高生が使うことも多かった。 携帯電話は競合する会社が複数あるため通話料金の値下げ競争が激しかった。まもなく、通話料金は大きく値下がりした。 それに伴って、携帯電話ユーザーの急激な拡大が起こり、固定電話に匹敵する電話契約数にまで拡大してした。 パケット通信などの技術により、電子メールの普及が広がり、音声通話をしなければ携帯電話の料金は劇的に下がった。 もちろん、高校生も多くの人が携帯電話を持てるようになった。 筆者(志)も携帯電話を一度は持っていたが、最近は持たなくなった。理由は電話がかかってくるからだ。(うっ?) どんなときでも呼び出される携帯電話は好きでない。パソコンの電子メールなら好きなときに見れるのだから。

 携帯電話はカメラを組み込みデジカメ機能を加えたことで大きく飛躍した。 現在では、韓国サムスンが 発表 している 「700万画素、3倍ズーム付」 と高級デジカメそのものというものまで出てきた。 しかし、複雑になりすぎて、最近は通話機能以外を全て取り除いた「純」携帯電話に人気が出ているようだ。 また、デザイン重視で売り出したものも人気がある。ある意味で行き詰まりの状況なのだ。

そこで、携帯電話会社のたくらみとは

 携帯電話の料金が大きく下がり、ユーザー拡大も頭打ち。これでは携帯電話会社は利益があがらない。 この現状を打破するにはなにがあるのだろうか?  これが、今回の 「携帯電話の行く末」 の最大のテーマなのだ。

 携帯電話会社同士の戦いは厳しい。ドコモの独走状態にauが挑む。 auが使った技は 「音楽配信」 だった。 各社は、ユーザーの絶対量の拡大が不可能になった今、他社のユーザーを奪い取る(乗り換え)しかない。 そこで、第三世代の高速データ通信をいかに利用するかになる。 パケット通話が伸びて各社の収益にもつながる。 そこで、テレビ電話、コンテンツ配信、個人認証の3つだろう。auのねらいもここにあるのだ。

テレビ電話のメリット、デメリット

 相手の顔が見えて便利などという人は限られる。できれば、見えないほうが良いと思っているユーザーの方が多いだろう。 電話機を取る前に身繕いをするなぞ考えただけでもいやだ。 それに、膨大なパケットが行き交うテレビ電話は通話料金にも大きく響く。 いまのままのパケット料金では普及するはずがない。

コンテンツ配信:何を配信するのだろうか

 技術先行のコンテンツ配信だが、各社何をすればよいのか迷っている。音楽配信の問題は著作権がらみで自由が利かない。 既存の販売ルート(CDショップ)の問題もあり、楽曲販売会社も躊躇していた。既存のルールで縛る日本流だが、アメリカは違った。 アップル社の iPod ブームだ。日本もあわてて音楽配信に走り出した。1曲300円などユーザーから見てありえない価格のコンテンツなど、特別のユーザー(新物喰いのユーザー) 以外に広がる訳がない。1曲100円程度までだろう。 だたし、このコンテンツ配信は内容によっては、料金によっては普及する要素はある。

インターネットとの直接接続

 一般サイトのWebブラウザの組み込みが携帯電話にも広がりつつある。 携帯電話の機能向上で、Webブラウザがキャラクタベースの今までのもの(iモードなど)ではなく、 インターネットの一般サイトへのアクセスが可能になろうとしている。これは便利になる。 ただし、画面が小さい。一般サイトの画面はSVGA(800×600)以上を基準としている。 それに、パケット料金の問題、電池の問題(通話可能時間の問題)など障壁は大きい。 これらが解決されるとき、携帯電話は大きく進化できる。

個人認証への利用

 携帯電話は、個人認証の手段として利用可能だ。携帯電話でコンビニの料金を支払うことなどは既に実現している。 認証のセキュリティの問題はどこまで技術が進んでいるのか、大きな金額を伴う事例まで利用を任せてよいのかの検証が必要だろう。

将来の携帯電話

 筆者(志)が予想するところは、コンテンツ配信と個人認証の2点だろう。音楽配信は欧米のインターネットでの成功を見て、 携帯電話の世界でも急速に広がるだろうと見ている。携帯電話に音楽プレーヤーを組み込むことに技術的な難しさはない。 後は、コンテンツ料金の問題だけだ。アメリカなみの1曲1ドル(100円)になれば急速に普及するだろう。CDで音楽を買わなくなるだろう。 楽曲販売の根本的なシステム変更になる。

 個人認証の利用は、当然進むだろう。銀行のキャッシュカードの認証に携帯電話も組み合わせようというものまである。 携帯電話の個人認証は、携帯電話の契約をどこまできちんとやるかに尽きる。

2005/03/10  管理人(志)


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