魅力的な女性のミラージュですが、名前からはフランス系?の感じがします。詳しいキャラクタは映画を見ていないので分かりませんが。
デジカメ業界の曲がり角になった現在、以前のような誰でも作れば売れた時代は終わった。 先行したカシオは、当初はトップメーカーであれたが、オリンパス、キャノンなどカメラメーカーがシェア上位に上ってきた。 カメラの光学系の設計のノウハウがないメーカーは高画質化に進むにしたがって、 新製品設計が苦しくなっていった。部品が手に入っても良いデジカメが作れるとは限らないのだ。
その点、オリンパス、キャノンは高級一眼レフカメラまで製造してきたメーカーである。 高級感(高級とはかぎらない)あるデザインで成功したのはキャノンであった。 高画質化と、金属光沢のボディで人気を築き、人気デジカメとなった。 オリンパスはその点でキャノンに離されてしまった。 デザインによる高級感に加えて、サッカーの中田(英)の個性的なCMが加わり、ステータスシンボルとしての地位を築いてしまった。
カメラメーカーでもない松下が抜け出たのはビデオカメラの 「手ぶれ防止」 技術だった。 デジカメが高画質化されるにしたがって何が問題なのかを他社は見抜けなかった。 カメラメーカーは高画質化を進めるとき、「微細な画像が撮影できるためにはレンズ設計にあり」 との発想で勝負をかけたのだった。 カメラの性能を競ってきた従来の発想であった。しかし、その点にこだわることで遅れをとってしまった。
素人を相手にしているビデオカメラメーカーであった松下は、撮影するカメラマンが素人であるとの前提で考えた。 カメラメーカーはプロ、セミプロ的な発想があったのだろう。 間隙をついた松下の着眼点と、CMのうまさをを含めた販売テクニックが好循環して、 「手ぶれ防止機能」 デジカメがトップシェアをとるまでの人気となった。 きれいに取れた写真とは、ブレが無い写真という簡単な結論であったのだった。 良いレンズであっても、手ぶれしては画像が不鮮明になってしまうのだ。 この点は商品開発の進め方として非常に面白いデータといえる。
カメラではマニアの存在を無視できない。押せばきれいに写るではだめなのだ。 高級デジカメはきれいに写るだけで、カメラを使う人に充実感を与えない。 自分で操作する部分が残っているから、マニアの気持ちを揺さぶり、満足感を与える。 そこで、1眼レフデジカメが登場する余地があるのだ。 キャノンが素人向けのEOSkissデジタルの発売すると、大人気となった。 大成功を収めたこの1眼レフカメラでキャノンは1年間に渡ってその市場を独占できたのだった。 デジタルカメラに振り向かなかったフィルムカメラの高級マニア層が1眼レフデジタルカメラに鞍替えし始めたのもこのカメラの発売がきっかけだった。
他社はあわてて1眼レフデジタルカメラの開発を始めたが1年の開発期間が必要だった。 昨年から他社の1眼レフデジタルカメラが次々と登場し始めた。 ついに1眼レフデジタルカメラの大競争時代に突入したのだ。 1眼レフデジタルカメラも、同じ道を歩む。低価格化競争が既に始まったのだ。 10万円を切る価格帯での販売合戦が昨年暮れから始まった。先行するキャノン、後を追うニコン、ペンタックス、オリンパス。 カメラメーカー以外は参入すら難しい一眼レフのメカニズムが家電メーカーには大きな障壁になっている。
これからのデジカメは、1眼レフデジタルカメラに代表される高級志向と 薄型コンパクトデジカメに代表される簡便志向の両極端をめざすように見える。 きれいに写るだけのデジカメは終わり、中級品は携帯電話のカメラ機能で置き換わってしまうだろう。