「物理の小道」 ギャラリー

おまけグッズ編  くだらないと言えばくだらないものですが

第96回  ペットボトルキャップ 伊右衛門のお茶のおまけ

 「サントリー伊右衛門のお茶缶」

 後発ながら、自販機のお茶市場で地位を築いたサントリーの伊右衛門ですが、今回、ミニお茶缶をおまけキャンペーンを行っています。 本物のお茶葉が1回分入っている金属製のお茶缶ですが、色が、何種類かあるようです。今回紹介するのは濃い緑のものです。 茶色のもの、薄緑のもの、紺色のものもあるようです。

能動的メディアと受動的メディア

 ラジオのニッポン放送とライブドアの攻防で始まった、インターネットと放送のメディア対決。 ねらいの本体はフジテレビなのだが、この戦いにソフトバンクが登場していよいよクライマックスになってきたようだ。 今回のお話は、メディア対決の行方を占うために必要なメディアについての見方を紹介しよう。 ライブドアの堀江氏が考えるメディアはインターネットで、フジテレビお日枝氏が考えるメディアは当然テレビだ。 両者の間で本質的に大きく異なる点は、テレビが受動型メディア(ながらメディア)であるのに対して、インターネットは能動型にも受動型にも対応できるメディアである点だ。 テレビの視聴者には 「ながら視聴」するケースが多くある。視聴者側は放送局から流れてくるコンテンツを気楽に受け取るだけでよいので、暇つぶしには絶好のメディアだ。 現在のインターネットはそのようには行かない。意図的な操作を行ってコンテンツを得る仕組みになっているからだ。 これでは、暇つぶし程度にしている視聴者には手間がかかりすぎるのだ。そのため、インターネットは扱うのが難しいという潜在意識もある(パソコン・トラウマ)。

インターネットにCMシステムを構築可能か?

 技術の進歩は急速だ。ブロードバンドが普及してしまえば、放送と同じ「垂れ流し型のコンテンツ」が可能となるのだ。 そうなると、インタネットの操作性と金銭的問題だけだ。幸いインターネットは既にキーボード無しにマウスで殆どの操作が出来る。 操作性については、携帯電話を使えるレベルの人であれば誰でも扱えるといえるのだ。 後は、潜在意識的な壁をクリアさせればよい(携帯電話でも年寄りには結構大きな壁になっているが)。 残る最大の問題は金銭的問題(必要経費をどう賄うかの問題)になる。 現在のテレビ放送はCMシステムで金銭的な問題はクリアしている。 インターネットでは、コンテンツ制作、流通に対する経費をどこからひねり出せるかにかが問題なのだ。 経費をコンテンツ有料制により賄う方式は、BS、CS放送において普及の点で失敗している。 コンテンツを積極的に求める人にしか普及出来ないので、このシステムでは幅広い普及には荷が重いのである。 幅広い普及をはかるには、視聴を無料化し、CMシステムで経費を賄う方式しかない。 CMシステムの実績を持たないインターネットにCMシステムをどこまで完成することが出来るかどうかが、 堀江氏の考え(インターネットが放送を取り込んでしまう)の実現の鍵なのだ。

インターネットにおけるCMの現状

 インターネットの有力サイトではCMが相当な量で成立してきている。 インタネット当初は良からぬ広告主(灰色業界など)がほとんどであった。 現在では、有力企業の広告も増えてきた。 しかし、現在でも多くのサイトでは、テレビのような一般の広告主が付いていない。 多くはアダルトサイト、サラ金、マイナーな健康食品など内容は??という、怪しげな広告主が多い点だ。 インターネットが普及し一般化するにつれて広告主の幅が広がるのは間違いない。しかし、それには時間がかかるのだ。 テレビのような一般の広告主の確保が出来ない限り、CMシステムの完成はとうていできない。 「インターネットがテレビ放送に取って代わるのだ」 という 堀江氏の考えは短期的には実現が難しい理由がここにある。 フジテレビの日枝氏の自信もこのCMシステムにあるのだ。

インターネットの放送取り込み実験が始まる

 楽天、ソフトバンクは自社系列の野球チームの実況放送をインターネット配信するという。 このコンテンツ配信事業は、死者系列の野球チームのファンサービスでもあり、経費の裏づけは不要だ(広告主が本体企業が行うから)。 この実況放送を行うことは、将来のインターネット放送の実験ともいえる大きな意味を持つ。 放送業界の一部を取り込んだこの事業が成功するようなら、一般の広告主への大きなアピールにもなる。 インフラ整備である光ケーブルの全国的な普及は後数年以上かかるだろう。それまでにCMシステムが完成しておれば、 堀江氏が描く夢も実現が可能かもしれないのだ。 インターネットのCMシステムが完成すれば、現在のテレビ放送業界とのCMのゼロサムゲーム(広告主の奪い合い)となり、 インターネットが放送業界を超える存在となる可能性も出てくるのだ。 NTTの固定電話が後から出てきた携帯電話(インタネットメールをうまく取り込んで成功した)に主導権を奪われてしまった例を見ても明らかであろう。 なぜ固定電話が携帯電話に敗北したのかを一度考えてみてはいかがでしょうか。


2005/02/29  管理人(志)


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