物理の小道


日本橋だより 〜現況報告と雑感〜

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随時、日本橋とは縁もゆかりもないテーマが時々登場しますが、お許しください。管理人の趣味的な内容の特集です。


2004/05/23 第14回 管理人のパソコンシステムを大幅改造! B 
     〜 旧システムの再生計画がスタート 〜

 自宅の 「ファイルサーバー」 として活躍していたセレロン366MHzのミドルタワー型システムですが、 最近、ハードディスク全体のバックアップコピーなどでシステムに負荷をかけたとき、 不安定になるようになった話は前回で報告したとおりですが、 このサーバーを再生させる計画がスタートしました。

動作不安定の原因を追究する

 自宅ファイルサーバーとして動いていたマシンが不安定になったきっかけは、機器の増設から始まります。 SCSI接続だった低速の内蔵CD−RWドライブをIDE接続の高速の内蔵CD−RWに交換したこと、 IEEE1394接続の外付けDVDマルチドライブを接続したこと、以上の2点です。
 それまで順調に動いていたのですが、 ファイルのバックアップ作業中などにフリーズするケースが起こるようになりました。  当初は、新しく組み込んだDVDマルチドライブなどのドライバなどが原因かと思い、 メーカーのWebサイトから最新のドライバをダウンロード、インストールなど、 色々と対策を講じてきたのですが解決にはいたりませんでした。
 IEEE1394のマルチドライブを外しても同様のトラブルが起こるようですので IEEE1394接続のマルチドライブはトラブルの原因ではないようです。 IDE接続のCD−RWが直接の原因になったのではないかとの推測ができます。

電源容量不足がシステム不安定の原因として浮かび上がる

 システムのトラブルはバックアップ作業のときに起こるのですが、 バックアップ作業の場合でも、上手くゆくケースもあり、フリーズするケースもあります。
 外付けDVDマルチドライブ増設直後には、 外付けDVDマルチへのバックアップ作業(2GBほど)は1度完了していますし、 昨日(5月23日)には、LAN経由で別のシステムへのバックアップ作業(3GB程)も完了できています。
 フリーズする典型的なケースは、同一マシンのハードディスク間でのバックアップ作業です。 このケースでは、必ずフリーズが起こるといってよい状態です。

綱渡り状態であった現実を知る

 以上のことから、システムの電源容量不足が原因といえるようです。 日常の使用時ではハードディスクドライブは1台が時々アクセスする程度です。 このため、電力使用量は余裕がとれるのでこのシステムの電源容量の限界ぎりぎりで動いてくれていた(?)。 今回交換された 「高速タイプのCD−RWドライブ」 により消費電力が少し増えることになり、 組み込み電源への負担が増した(これが致命的!)。
 内蔵ハードディスク2台が同時にフルアクセス状態となるバックアップ作業では ハードディスク2台のフルアクセスの消費電力分が当然増加します。 この結果、システムの電源容量オーバーが表面化して、 電圧降下が起こり、システムフリーズなどのトラブルが起こるようになった。
 以上の状況が今回のシステムトラブルの真相のようです。
 このシステムにはPCIボード、内蔵ドライブなどフル増設になっていることから、 電源不足になるおそれを認識していたのは事実です。 「電源容量不足のトラブルが遂にやってきた!」というのが実感です。

旧システムの再生計画: 削減できるものは何か? 〜 ドライブ2台削減のみ! 〜

 旧システムの内蔵のドライブは、 ハードディスクが、IDE接続が2台、拡張IDE接続が2台であわせて4台のドライブ、 CD−RWドライブがIDE接続で1台です。 今回は、拡張IDE接続ハードディスク2台とIDE接続のCD−RW にします。
 マザーボードに装備されているIDEは旧規格(IDE33)であることから、転送速度が遅いこと、 認識できるドライブの最大容量が小さいことがあり、 ハードディスク接続はやめて、内蔵CD−RWドライブ専用として使用します。 これで、ハードディスクドライブ2台が無くなりますので、消費電力のカット(20W程度?)になります。
 つぎに内蔵ボードですが、 AGPビデオカード、拡張IDEカード(IDE66規格)、USB2カード、 IEEE1394カード、LANカード2枚(2つのネットワークに対応)の合計6枚が組み込まれています。 これらを削減することは現マザーボードでは難しいようです。 このマザーボードはオンボードで上記の機能を備えていないのです。 AGPビデオカードを外すとパソコンの画面が表示できませんし、 拡張IDEカードはハードディスクのためには必須です。 USBも旧規格(USB1.1 転送速度は 10M bit/s)だから、USB2(転送速度200M bit/s)は必須です。 IEEE1394カードも外付け機器のためや、ビデオカメラ、DVD−RなどのAV機器接続に欠かせません。 LANカードも2つのネットワークに接続実験するために必要です。 以上から、1枚も外すことは無理になっています。 しかし、最近のマザーボードに交換する場合では、オンボード機能が進んでおり、 オンボードで拡張IDE(IDE100/133)、USB2、LANなどをほとんどの場合備わっているため AGPビデオカード、IEEE1394カード、LANカード1枚の合計3枚にだけに絞れることになります。 なお、ビデオ機能、IEEE1394までオンボードのマザーボードもありますが、 この場合はLANカード1枚のみでOKとなります。)

旧システムは蘇る!

 システムの大修復のついでに、OSの再インストールも行い、 このサーバーは、WindowsMe/2000の両用システムとしました。 最初にMeをインストールして、つぎに2000のインストールです。 追加インストールの設定Windows2000をインストールして、 システム起動時に2つのOSが選べるように設定しました。 デフォルト設定では、後からインストールした Windows2000 自動起動するので、 システムドライブ(Cドライブ)の Boot.ini ファイルをエディタで書き換えればOKです。 Boot.iniは数行だけのテキストファイルです。 書き換える部分は見れば分かる程度のものです。

[boot loader]
timeout=30
default=multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS
[operating systems]
multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS="Microsoft Windows Me" /fastdetect
multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(2)\WINDOWS="Microsoft Windows 2000" /fastdetect

 身軽になった旧システムは、この大修復のため調子は快調です。 ハードディスク容量も大容量ドライブを使って1台に集約したました。 このため、ハードディスクの容量不足は感じません。 バックアップなどは、外付けドライブ(IEEE1394 か USB2接続)に任せることになります。

160GBの大容量ハードディスクを全域認識出来ず、ディスク容量の一部を利用できない!

 なお、大容量ドライブについての障害が一つ出ました。 残念なことに WindowsMe を使ったこのシステムでは 「160GB のドライブは 127GB までしか使用できなかった」 ということです。 Meに含まれる fdisk で 160GB のハードディスクのパーティション設定を行いましたが、 全ての領域を確保することができませんでした。 127GBのハードディスクとして認識し、それ以上の部分は認識できていないようです。 いままでに使用していたハードディスクの最大サイズが120GB だったので気付かなかったのですが、 今回の160GBのハードディスク購入により出てきた初めての 「障害」 になります。 現在売られているHDDは200GBを越えるものも多数あるので何らかの対策は当然あるはずです。 このトラブルの原因が、fdisk、OS、拡張IDEカードのどの部分にあるのかを調査中です。 ご存知の方は、管理人(志)まで メール で教えてください。



2004/05/25 管理人(志)

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このページは、2004/01/26 に始まりました。