物理の小道


日本橋だより 〜現況報告と雑感〜

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随時、日本橋とは縁もゆかりもないテーマが時々登場しますが、お許しください。管理人の趣味的な内容の特集です。


2004/05/28 第17回 管理人のパソコンシステムを大幅改造! C 
   〜 旧システムのネットワーク設定 〜

 自宅の 「ファイルサーバー」 として活躍していたセレロン366MHzのミドルタワー型システムですが、 最近、ハードディスク全体のバックアップコピーなどでシステムに負荷をかけたとき、 不安定になるようになった話は前回で報告したとおりですが、 このサーバーを一応再生させることに成功しました。 ハードディスクの初期化、OSのインストール、周辺機器のドライバーやアプリケーションのインストール を終えて、システム全体のネットワーク設定になりました。今回は、このネットワーク設定の話です。

LANの構成

 LANに接続されるパソコンは、 Linux(RedHat)の「メインサーバー(tekram.my.domain)」は、 DNSサーバー(注)、認証サーバー(注)、内部メールサーバー(注)、ファイル共有サーバー(Samba)(注)などのサービスを担当します。 今回トラブルを起こしたWindowsMeの「ファイルサーバー(le370.my.domain)」は、 Windows上でのバックアップファイルなどのファイル共有管理を担当します。 メインサーバーのファイル共有サーバーと同様の仕事をおこないますが、バックアップなどの作業が中心です。 Windows2000のクライアントパソコン(pc98nx.my.domain) は、 「DVDなどの映像関係アプリケーション利用」用の映像関係の編集やコンバート作業などを行うときに使用します。 WindowsXpの「日常利用のノートパソコン」(athlon.my.doman) は、 日常の作業を行う最も使用頻度が高いパソコンです。 その他に接続されるパソコンはテスト運用のときのみで、テスト内容に応じて役割が変わります。
 日常は、ほとんど全てのコンピュータは動いていません(節電のためです)。 ネットワーク作業のテスト、確認用に随時スイッチが入れられて利用されています。
 ネットワークエリアを2つに分けて、 ローカルネット部分(一般のパソコンの部分で、ノートパソコン、映像関係パソコンなど)と グローバルネット部分(Linuxサーバーの部分)に分かれます。
 一般のインターネット接続は、ゲートウェーのパソコンを通して行われます。 どのコンピュータもゲートウェーを通して自由にインターネットに接続できます。
 このゲートウェーは、古いノートパソコンを活用したものです。 このノートパソコンも内部接続用はUSB端子経由のLAN機能、 外部接続用はPCカードのLANインタフェースのそれぞれ1台のあわせて2台のLANアダプタが装備してあります。  また、今回トラブルになった「ファイルサーバー」には LANカード2枚をPCI端子に設置しているため、 ブリッジ役も果たせます。このブリッジを利用してネットワーク間の接続実験も行えます。

 DNS   url表示からIPアドレスへの変換(正引き検索)や その逆の(逆引き検索)のサービスを行うサーバー。
 認証サービス   パスワードを確認してドメインに参加できる資格があるかどうかの判定を行う。
 メール送信・配信   送信サービスが sendmail などが、配送サービスが pop などが利用されている。
 ファイル共有   LANの領域内でファイルをやり取りを行うサービス。 Windowsのファイル共有と同機能のSambaというプログラムを使用。

ローカルIPアドレスを割り振る

 インターネットプロバイダに接続するプロキシサーバーである古ノートパソコンは ダイナミックDNSによりプロバイダーからIPアドレスが設定されます。 したがって、プロキシサーバーとなる古ノートパソコンは、IPアドレス設定が自動にチェックを入れておきます。
プロキシサーバーソフトは札幌ワークスの BlackJamboDog というフリーソフトを使用します。
単一ローカルドメイン型の設定では、その他のパソコンのローカルIPアドレスの割り振りは次のようなものになります。 このシステムのローカルネットワークは my.domainと設定しています。 このネットワーク内のコンピュータは 192.168.xxx.xxx のIPアドレスをつけることになります。 なお、xxxの部分は 1〜254 の数値で、重複が無ければそれぞれのコンピュータに自由に割り当て可能です。 また、IPアドレス 192.168.1.1/24 の最後の /24 はビットマスクのビット数を指定しており、 このローカルネットワークに接続できる総数が 1〜254 の254個のIPアドレスだということを示し、 192.168.1.1/255.255.255.0 と表すこともあります(192.168.1 までが共通で、最後の部分が変わる)。

 メインサーバー(Linux)192.168.1.1/24tekram.my.domain
 ゲートウェー(Win/Me)192.168.1.2/24amity.my.domain
 ファイルサーバー(Win/Me/2K)192.168.1.10/24le370.my.domain
 クライアント0(Win/Xp)192.168.1.100/24athlon.my.domain
 クライアント1(Win/2K)192.168.1.101/24pc98nx.my.domain
 クライアント2(Win/Me)192.168.1.102/24compaq.my.domain
 クライアント3(Win/Me)192.168.1.103/24bookpc.my.domain
  (アドレス、名前などは仮データ)

 上記のようにそれぞれのパソコン(サーバー、クライアントとも)の IPアドレスなどの LAN設定を行う。 続いて、メインサーバーパソコンのローカルIPアドレスの DNS設定(アドレスの名前解決のための設定)が必要です。 が、bind という有名な DNSサーバーが使われます。設定は少し難しいのでここでは省きます。
 これだけのパソコンで何をしているの?との疑問があるかもしれません。 日常はほとんどのパソコンはスイッチが切られ、必要な部分(通常は2台程度)だけスイッチが入ります。 Linuxの管理・運営の研究や、 ネットワーク間の接続研究を行うときだけ、全てのパソコンのスイッチが入りますが...

ネットワーク相互接続実験

 ネットワーク相互接続実験時には、IPアドレスの割り振りは次のようになります。ブリッジは2枚のLANインターフェースを持ちます。 それぞれのネットワークに接続するためです。 この実験を行うときに、全てのパソコンのスイッチが入ります。

 メインサーバー(Linux)192.168.1.1/24tekram.my.domain
 ゲートウェー(Win/Me)192.168.1.2/24amity.my.domain
 192.168..2/24amity.your.domain
 ファイルサーバー(Win/Me/2K)192.168.1.10/24le370.my.domain
 クライアント0(Win/Xp)192.168..100/24athlon.your.domain
 クライアント1(Win/2K)192.168.1.101/24pc98nx.my.domain
 クライアント2(Win/Me)192.168.1.102/24compaq.my.domain
 クライアント3(Win/Me)192.168.1.103/24bookpc.my.domain
  (アドレス、名前などは仮データ)

 ネットワーク間での接続実験では、ファイルサーバー部分のモバイルハードディスクを Windows/Me/2000 インストールのものから Linux インストールのものに取替えます。  OSがLinuxとなったので、ブリッジ の役割を果たします。 IPアドレスの割り振りは上のようになります。 そのときは、もう一枚のネットワークカードのIPアドレスとしては 192.168.2.xxx などを使います(2の部分は1以外ならどれでも良い)。 このコンピュータだけが、192.168.1.xxx と 192.168.2.xxx の相互に接続可能となります。 このコンピュータを通して両方のデータのやり取りが行われます。データの橋渡しを行うので ブリッジ といいます。



2004/05/31 管理人(志)

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このページは、2004/01/26 に始まりました。