物理の小道


日本橋だより 〜現況報告と雑感〜

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2004/06/27 第22回 久しぶりに日本橋に行ってきました(その後)

           〜 購入した緑のパソコンケース詳細 〜

緑のタワーケース

メーカー製にはない、高級感あふれるPCケース

 前回(21回)の続きです。パソコン自作派の人は常識ですが、 パソコンを作るとき、それぞれの部品を全て自分で選ぶことができます。 特に、パソコンケースはその最大の選択肢として自分の主張を形に表すことができるものになります。

 普通に見られるパソコンケースの色は、白色、灰色、クリーム色、銀色、黒色などです。 しかし、メーカーの場合もデザイン重視、個性表現のため特別の色のケースが使われる場合があります。 特に、成功した事例として、ソニーがあります。 「バイオ」の名前で紫色のパソコンが初登場したときには、 今までのパソコンの常識を打ち破る色使いで、強い印象を受けたものです。いわゆる「バイオの紫」です。 このように、パソコンの個性表現として重要な要素であることは間違いありません。

 今回、筆者が選んだパソコンケースは写真にあるような個性的なものです。 「光沢ある深い緑色」で全身が塗装されたものです。 このようなカラーケースを購入したのは始めてです。 今までの自作パソコン(4台)は全て古典的な 「クリーム色」 ばかりでした。

 元々、筆者が自作パソコンを製作する場合の部品選定基準にデザインなど外見要素はほとんど入れていませんでした。 今回のケースについても結果としての「緑のPCケース」となっただけです。 このケース選定の第一要素は値段でした。 パソコンケースとしては格安の価格 3,980円(税込)で TWO−TOP大阪日本橋店 で見つけたものです。


パソコンが変化しつつある  〜 「水冷化システム」 と 「パソコン内部のデコレーション」の2つの流れ 〜

 昨年くらいから、パソコンの流行が変化してきています。 パソコンの「水冷化・静音化」と 「パソコンのデコレーション」 の2つです。 「パソコンはスピードだ!」と、クロックアップなど、誰よりも高性能のパソコンを作るという自作マニアは減少たようです。 そこまでしなくても十分速いCPUが登場し、面白味がなくなったのかもしれません。 そこでPCマニアは別の個性を求めるに至ります。 そこで、いかに私のパソコンは高性能でありながら静かであるかを自慢する 「静音化」 と、 いかに私のパソコンはきれいであるかを競い、飾り立てること 「デコレーション」 の2つの方向が出てきたのです。


「水冷化システム」の流れ

 「水冷化・静音化」 の理由は、CPUの発する熱対策にあります。 特に、インテルの新CPUである 「プレスコット」 は1チップで100Wに相当する熱を出す厄介者です。 このようなCPUの登場により、パソコンシステムを安定的に運用するためには、どのように熱を排出するかが必須の条件となります。 この 「プレスコット」 対策としても、自作派にも水冷システムが避けられなくなってきたのです。

 しかし、空冷システムのままで熱対策を行うには、風量を増やして冷却効率を高めるしか方法はないのです。 そのためにファンの回転を高めると、振動数の高い風切り音がでるので耳障りな雑音が強くなってしまうのです。 ファンの大型化で回転数を抑えるなどの工夫がなされていますが、どうしても限界がでてきます。 そうでなくても、最近のパソコンの出す騒音は、昔のパソコンに比べて、ファンの風切り音が非常に気になるのです。 また、最近のパソコンの用途として 「DVDによる映画の鑑賞」 など、パソコンの出す騒音が致命的になる用途も多くなってきました。

 このような熱対策の行き詰まりの解決策として、NECは 「水冷化」 という方法を採用し、 デスクトップ・パソコンの水冷化を全面的に実施しました。 そのためもあって、他メーカーや自作派にも 「水冷化」 によるパソコンの静音化が広がってきたようです。 日本橋でも、水冷化グッズは2万円前後から数万円を超える豪華なものも販売されています。 温まった水を冷やす放冷タンクは見た目の豪華さで人気があるようです。


緑のタワーケース

「パソコン内部のデコレーション」の流れ

 最近の自作パソコンでは、価格での優位さより、自分のパソコンを主張することに熱心です。 そのため美しく飾り立てることが流行しており、内部の部品(特に換気ファンなど)を選んで個性を発揮するのです。 そのための部品がたくさん売られています。

 今回購入したPCケースも、「デコレーション」 を考慮したケースです。 ケースの左側面には内部を覗ける 「アクリルの窓」 があり、 パソコンの内部構造が見えるようになっています。 しかも、内部を美しく照明する 「ネオン管」 も備わっており、派手派手の仕様になっています。 アクリルの窓の中央には、CPUに直接外気を取り入れて冷やすためです。 CPUの真上から直接新鮮な冷たい空気を取り入れるファンは、最近のケースでは常識となってきたようです。


その他の機能

 その他、特記すべき事柄は、5インチベイの部分がスライドシャッター式に開閉できるようになっていること。 それと、USB端子が1つ、音声入出力端子(マイク端子とヘッドフォン端子)がケース正面側に出せるように設計していること。 これは、デジカメ、外付けハードディスク、USBメモリなどのUSB接続機器を便利に使うために必須のものになります。


緑のタワーケース 緑のタワーケース


2004/06/27 管理人(志)


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このページは、2004/01/26 に始まりました。