日本橋便りで伝えて欲しい内容がありましたら、希望テーマ（情報）を掲示板、メールなどで管理人までお知らせください。
出来る限り要望に答えたいと思います。（日本橋行きは毎月１回以上を考えていますので急な質問には答えかねますが）
随時、日本橋とは縁もゆかりもないテーマが時々登場しますが、お許しください。管理人の趣味的な内容の特集です。
前回（第３４回）の 「日本橋たより」 の末尾で報告した ９８０円の 「ｃｏｒｅｇａの無線ＬＡＮアダプタ」 ですが、 早速使ってみましたのでそのレポートをしましょう。
値段が９８０円ですが、通常の市販品とまったく同じパッケージに入っており、未開封で完全な新品でした。 「はたして使えるの？」 と筆者（志）は心配しながらのセットアップ作業でした。 パッケージ内の説明書を読むと、 無線ＬＡＮカードを挿入する前に付属のＣＤを入れてセットアッププログラムを動かしてくださいとの指示があり、 ドライバー、ユーティリティなどのソフトをインストールしました。 このインストール作業は、ＣＤを入れてsetup.exe をクリックするだけで終了しました。１分程度でしょうか。 インストール終了後、無線ＬＡＮアダプタをパソコンのＵＳＢ端子に挿入しました。 しばらくコンピュータはハードディスクをアクセスしながらドライバ設定などの作業を行っているらしく、 これも１分程度で終了でした。 それ以外に何の設定もせずに、あっけなくヤフーＢＢの無線ＬＡＮターミナルに接続できてしまいました。
無線ＬＡＮアダプタの初期設定があっという間に終わり、「なんと簡単」という言葉が出るくらいでした。 ユーティリティソフトを使って、無線ＬＡＮ接続ノード検索を実行してみると、 ヤフーＢＢ以外にも、無線ＬＡＮの電波が受信できているノードが数件リストアップされてきます。 通信可能な無線ＬＡＮノードがそれだけあるということです。 筆者の家は住宅街の中にありますが、一般の家庭にも無線ＬＡＮは結構普及しているのだなと感じました。 マンションなどでは住宅密度がより高いので、もっと多くの通信可能な無線ＬＡＮノードがリストアップされるのではないでしょうか。
無線ＬＡＮアダプタの説明書によると、５０メートルから１５０メートルが電波到達範囲と書かれています。 最大規格ですので数１０メートルというところでしょうか。 したがって、数１０メートルの半径内で無線ＬＡＮが数件も動いているということになります。 リストアップされた接続ノードには設定には甘いものがあり、簡単に接続できてしまうようです。 ファイル共有を設定していると外部からパソコンに侵入されそうな設定も多いようですね。 自分のパソコン内部を覗かれたり、ファイルを書き換えられたりすることになりかねないと思いました。 皆さんも気をつけましょう（すでに覗かれているかもしれませんよ）。
８０２．１１ｂの無線ＬＡＮ規格自体が最大１１Ｍｂｐｓの通信速度しかありません。 そのためＵＳＢの規格が１．１でも無線ＬＡＮアダプタがボトルネック（注）にはならない。 どちらも同じくらいの通信限界なので、ＡＤＳＬ、ＵＳＢ、無線ＬＡＮアダプタのどれが通信速度を決めているかは わかりません（お互い引き分けか？）。 実際に使って確かめると、それでも実測値が５メガ程度の速度となり結構なスピードが出ているようです。 ＡＤＳＬ接続のインターネットで使う場合、電話局から離れているとＡＤＳＬの通信速度自体が１メガ前後にまで通信速度が低下してしまうようですから 事実上、不自由は感じない通信速度が出ているといえます。 この無線ＬＡＮは値段（９８０円）以上の働きはしてくれているようです。 光ファイバー接続のインターネットや自宅内のＬＡＮなどの場合では、数十メガ程度の通信速度になりますので この無線ＬＡＮアダプタがボトルネックになってしまいます。 何しろ９８０円ですのでそのあたりが限界のようですが、文句は言えません。 筆者（志）が使って不自由を感じないのですからね。
この程度の通信速度（５メガ）が出るのなら、もう１、２台ほしいところです。 しかし、来週に日本橋へ出向いても、すでに売り切れているでしょうね。 ハズレのときもあるのですが、日本橋の楽しさはこのような掘り出し物を見つけることができることです。 いつもおいしい話がころがっているわけでなく、「交通費（往復９００円）を無駄にした」 という場合も何度もありました。 それでも、「宝探しのつもりで楽しむ」 という心で筆者（志）は、今まで日本橋に通い続けているのです。
なぜこの無線ＬＡＮアダプタが９８０円になるかの理由は、無線ＬＡＮがインターネットでの映像配信（通信速度２０メガ程度）に利用されようとしているからです。 ８０２．１１ｂでは通信速度が１０メガですから、この用途では使えなくなります。 光ケーブルによるインターネットの時代がまもなく訪れようとしています。 来年すぐに実現するのではないでしょうから心配は要りません。 自分がそれを利用するころに、高速タイプのアダプタが安価（９８０円以上安くなっておれば良いのです。 両方購入してもトータルで安上がりになってしまうことになります。 利用しない高機能装置に高額の投資をする必要はないのです。
へこのページは、2004/01/26 に始まりました。