物理の小道


日本橋だより

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随時、日本橋とは縁もゆかりもないテーマが時々登場しますが、お許しください。管理人の趣味的な内容の特集です。


2006/04/04 日本橋だより 第58回 

 大人の科学という雑誌をご存知ですか?
      〜 反射望遠鏡の付録が付いているのです! 〜

 今回は、日本橋とは縁もゆかりもない話題です。 「大人の科学」という雑誌は学研が発行しており、面白い実験セットが付録に付くので有名です。 今回は、反射望遠鏡が付録であり、この反射望遠鏡は、あの「ニュートン」が製作した原型を復元したものです。 面白そうなので早速購入して見ました。値段は2,100円でした。 この雑誌シリーズで筆者(志)が購入したものは、No.3の「鉱石ラジオ」、No.5の「顕微鏡」、No.11の「反射望遠鏡」の3つになります。 大人でも楽しめる(子供でも簡単に作れる!)立派で本物の付録が付いていました。 No.6の録再蓄音機、No.10の「スターリングエンジン」なども面白そうです。

反射望遠鏡の部品セットが付録!

 雑誌は100ページほどのもので、望遠鏡についてのいろいろな話題がとりあげられています。 ニュートンが望遠鏡製作を行ったいきさつなど、望遠鏡の歴史の話がテーマです。 内容はなかなかのもので読み応えがありました。 雑誌の内容は購入の目的ではない。この雑誌の最大のウリは、付録である 「反射望遠鏡」 なのですから。

 とりあえず、この望遠鏡を作ってみることにしました。 付録である反射望遠鏡の部品は発泡スチロールのケースに収められていて30点程度の部品です。プラスチック部品もバリ取りされ、1品ずつがケースに収められていました。 雑誌の末尾に 「組み立てマニュアル」 が織り込みまれているので、その通りに組み立てるだけの簡単な手順ですみます。 筆者(志)が組み立てに使った時間は約20分程度でしたので、昼休み程度の時間があれば完成できます。。 また、望遠鏡に必要な部品(反射鏡、鏡筒、支持台、ねじ、接着テープなど)はすべてそろっています。 ただ、それらを組み立てる時に使う道具としてドライバー1本とセロテープ少々だけが必要でした。 なお、ドライバーは普通のドライバーでは大きすぎるので、100円ショップで売っている時計ドライバーの中の大きいドライバー(普通のドライバーよりずっと小さい)が最適でしょう。

完成した! 反射望遠鏡の勇姿!

 組立作業が終わってみると 「なんと簡単なんだ!」 という感想。むしろ、もう少し組み立てに時間がかかるほうが楽しいのですが...。 出来あがった望遠鏡を見るとクラシカルな姿に満足できます。インテリアとして机の上にでも置いても良いというレベルのもの。 飾り物として活用することにした。 どこまで見えるのか、確かめたくなるのは筆者(志)の通常のパターン。 しかし、今夜は天候が悪く夜空には雲だけで、月、星はまったく見えない。 そこで、部屋の中のテレビ画面に向けてピントを合わせてみた。結構な解像度で拡大像が見えるではないか。 反射鏡のサイズは直径が3cm程度しかない「おもちゃ反射望遠鏡」そのものなのだが、結構使える望遠鏡でした。 ただし、望遠鏡のピントを合わせるとき、鏡筒がグラグラする(当然ですが)ので、ピント合わせで像が逃げてしまうところなどは「おもちゃ」としての限界でしょうか。

回想: 雑誌 「子供の科学」 を読んでいた中学校時代!

 「子供の科学」 とは、筆者(志)が中学校の頃、毎月購入して読んでいた雑誌(現在でも発行されている科学雑誌)です。 誠文堂新光社(http://www.seibundo.net/)という出版社から発行されています。 あるときの特集で、望遠鏡を作ろうという特集があったのです。 「大人の科学」 のような安易な付録で望遠鏡を作るのではありません。 反射鏡の磨き方から始まる本格的なものです。日本全国でどの程度の小中学生がトライしたのか分かりませんが、今考えるとすごいことですね。 円形の厚板ガラス板、研磨剤の入手法や、研磨作業の手順、鏡面のチェック法などが、この雑誌 「子供の科学」 に書かれていたのです。 製作に一ヶ月ほどかかると書かれており、夏休みにどうですか? との特集でした。筆者はその気になったのですが、資金に都合が付かなくて実行はできませんでした。

 そのほかにも、当時の特集では「ラジオの特集」、「アンプの特集」など、部品から組み立てる本格的なものがたくさんありました。 現在の小中学生では想像できないハイレベルでしょうが、当時はそのような電気少年(無線少年)、模型名人など、身近にもたくさんいたのですよ。 なお、その当時の雑誌には部品が付録に付くほど親切ではなく、部品はすべて自分で調達してくださいというのが普通でした。 でも、その当時から日本橋へは結構行き来していましたので、筆者はそのような部品の調達は可能でした。


2006/04/04  管理人(志)

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このページは、2004/01/26 に始まりました。