物理の小道


日本橋だより 〜現況報告と雑感〜

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2004/10/11 ロボット研究  第1回 (日本橋だより 旧第33回)

         〜 筆者(志)の秘蔵ロボット紹介 「PINO」 〜

 今回は趣向を変えて、ロボットの話題を提供しましょう。2000年ごろから話題になってきた2足歩行ロボットですが、 筆者(志)も挑戦を考えています。このシリーズ初回は、筆者の手持ちの「おもちゃ」の紹介です。

おもちゃロボット、2足歩行「PINO」の大きさは20cm

 このロボットは、随分前に手に入れたもので、2足歩行ロボットが始めて登場した2001年頃だった。 大阪・日本橋の上新テクノランド(地下鉄恵比須町駅すぐ)で見つけたものです。 身長20cmのこの小さなロボットは、なんと2本足で歩くことができるのです。 それまでは、2足歩行するおもちゃはありませんでしたので、初めて見たときはびっくりしました。 手を振りながら重心を左右切替え左右の足を交互に動かして歩くのですから(摺り足気味ですが..)。 ロボットとしてのスタイルは抜群で「PINO」に勝るものは見たことが無いのです。それほどにカッコイイスタイルです。

本物の2足歩行ロボット、北野プロジェクトの真正「PINO」もあるのです。

 ホンダのASIMOの登場により、2足歩行ロボットが話題になっていました。 それ以降、この「ピノ」(北野プロジェクト)や、「SDR−3X」(ソニー)など2足歩行ロボットなど次々登場してきました。 2足歩行するロボットは今では当たり前のようになってしまいました。 それどころか、トヨタの「トランペットを吹くロボット」など進化は驚くほどです。 ソニーの「SDR−3X」は、複数機が同時に音楽にあわせてダンスをするほどになったのです。

 2足歩行の成功は、制御の主体がそれまでの静的重心制御から動的重心制御に移り、 「傾いた方に積極的に体を動かすと倒れない」いう設計を使ったもの変わってきたためのようです。 腰、ひざ、足首など多くの関節の自由度を持つそれらのロボットたちは家が一軒買える以上の開発費が科勝ているようです。 しかし、おもちゃではそんなにお金をかけることは出来ません。 当然、この「ピノ」はそんな高級な制御で歩くのではないのです(おもちゃですからね)。

 この「ピノ」の購入価格は800円という値段で販売されていたおもちゃです。 このおもちゃロボットの原型は、 科学技術振興機構(JST)と呼ばれる組織から援助を受けた「北野プロジェクト」により製作されたロボットで、 姿は人間に非常に近いヒューマノイドと呼ばれるものです。 なお、この科学技術振興機構はスーパーサイエンス・ハイスクールの運営機関でもあります。 詳しい資料は ピノ・ワールド のホームページをご覧下さい。

 おもちゃ「PINO」は、800円で製造できるためには、本物の「ピノ」の可動部を出来る限り削り、 2足歩行可能とすることでした。モーターの数を1つに絞り、歯車、カムなどの機械連動式に作り変えたものとなっています。 が今回紹介しているこのロボット800円「PINO」のほかに、 もう少しレベルの高い「PINO」が1万円程度で売られていたようです。

 次回は、10月7日に手に入れた、ロボサピエンス「HUMA」です。すごいロボットです。お楽しみにね。

2004/10/11 管理人(志)


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このページは、2004/01/26 に始まりました。