前回(第66回)での脱線の続きをしてみましょう。 資料(ガンダム・ファクト・ファイル)を見るとガンダムの体長は約20メートルほどです。 このガンダムが転倒したとき、どれくらいの衝撃が加わるのでしょうか。物理の知識を使って考えてみましょう。
ガンダムが立っているとき、重心の高さが10メートルと考えてみるのも不自然では無いでしょう。 ガンダムが倒れると重心が1メートル程の高さに下がるとすればs、重心位置の高さの変化は9メートルになります。 等加速度運動の公式を使って地面に衝突する平均落下速度を求めると秒速13メートルにもなります。時速50キロメートル近くになります。 転倒するとき頭部の速度がより大きくなるのですから、自動車の衝突と考える、自動車は大破、と死者が出る事故時の速度に相当します。
実際には、初速度ゼロで転倒するのではありません。それ以上の速度になることは間違いないのです。 転倒しただけで、ガンダムの装甲も破損、乗員は地面に激突した衝撃で死亡ということになります。