「物理の小道」 ギャラリー

おまけグッズ編  くだらないと言えばくだらないものですが

第87回  ペプシコーラのおまけ ボトルキャップシリーズ より

Mr.インクレディブル Dash(スーパースーツ版)

 Mr.インクレディブルのダッシュとあります。スーパースーツを着用していない 「弱々しいダッシュ君」 は、当シリーズの 第79回 で取り上げています。 比較してみるのも面白いですよ。

デジカメ業界に将来はあるのか?  第1回

 昨年後半くらいからデジカメ業界の雲行きがおかしくなってきています。 カシオが日本で始めて家庭用デジタルカメラを発売したのは1995年、今から10年前でした。 NHKのプロジェクトXでも取り上げられた開発の苦労話は今となってはなつかしい思い出話になっています。 当時のデジカメは30万画素というお粗末なものでした。 現在のデジカメは当時のデジカメと同じ価格で500万画素と20倍近い精度を持つ高性能なものに発展しています。

デジカメに求められるものとは?

 デジカメ業界に何が起こっているのでしょうか。 そのことについて筆者(志)の知りうる情報をもとにここで分析してみたいと思います。 デジカメが登場したとき、何が魅力的に感じて購入したのかを考えてみましょう。

 1995年に発売されたカシオのデジカメが売れた一番の理由はインターネット元年と呼ばれている1995年と無関係ではありません。 Windows95の発売に始まるインターネットの普及でパソコンマニアに流行したのが 「マイ・ホームページ」 でした。 それまでのパソコン通信の時代は文字しか扱えないネットワークでした。 インタネットの時代は、ブラウザ自体が映像を扱える仕様になっています。 文字だけのホームページではあまりにさびしく、画像を貼り付けたホームページはその内容以上に効果的でした。

ホームページに画像を貼り付ける!

 画像を扱うには、カメラで撮影した写真をスキャナーで読み取り、画像をデジタル化する。 このような作業を経てホームページに貼り付けることができるのでした。 このような作業を必要とせずに、画像撮影するだけでダイレクトにホームページに張り付けられるデジカメは価格の問題ではなかったのです。 ホームページに貼り付ける用途では、当時の通信速度(ダイヤルアップ時代ですから)が遅いことから、30万画素でも十分でした。 カシオが考えていた以上にそのデジカメは売れたのでした。

デジカメがフィルムカメラを駆逐する!

 それを見た家電メーカー、カメラメーカーなどがデジカメの市場に一斉に参入し、 デジカメ市場が急成長し、市場拡大と共に、高画質化・低価格化が一気に進んでいったのでした。 数年間の急成長期には、デジカメメーカーの全社が 「ハッピーな時代」 をすごせたのです。 デジカメが高性能化するにつれて、デジカメに求められるものが変わってきます。 フィルムカメラの置き換えです。 簡単に撮影でき、その場で撮影画像が確認できる。電子メールで画像を送れるなどの利点から、フィルムカメラを駆逐し始めたのです。 現在、フィルムカメラを利用している人が非常に少なくなってしまいました。 カメラ店でもデジカメが大きな売り場を占めてしまいました。 デジカメパラダイスの時代でした。

デジカメ全盛時代は携帯電話により打ち砕かれる!

 携帯電話にカメラを組み込むというアイデアは携帯電話市場でも大きな波を引き起こしました。 「写メール」 が出来ることが売りの携帯電話も長くは続きませんでした。 携帯電話各社がカメラを組み込むようになり、カメラ付は当たり前になり、そのカメラは○○万画素?となり、 次に続く携帯電話の差別化競争が本家に影響を及ぼすようになってきたのです。 携帯電話のカメラが100万画素に達するあたりからデジカメの存在意義を見出せなくなりました。 普及型デジカメの不良在庫の発生で、価格の急落を迎えることになったのです。 生き残りをかけてメーカーが突っ走れるのは高画質化しかありませんでした。

高画質化へ突っ走るデジカメメーカー各社の行き詰まり

 100万画素、200万画素、300万画素、500万画素...。 デジカメメーカーは高画質化に突っ走るだけでは、商品の差別化はできません。 部品メーカーが供給するCCDの画素数で決まる高画質化では横一線にしかなりませんでした。 メーカー間に優劣が大きくつき始めたのがこの2から3年です。

魅力的なデジカメとは?

 メーカー間にできた優劣とはどんなところからなのでしょうか? ページも残っていませんので、次回にこれ以降の話を引き継ぐことにしましょう。 次回は、魅力的なデジカメを作ることが出来たメーカーの着眼点について述べてみましょう。

2005/03/11  管理人(志)


感想・意見、投稿(文章、写真とも)は メールでどうぞ

   → サイトトップへ  へ


このホームページは、2003/11/07 に始まりました。