物理の小道


日本橋だより 〜現況報告と雑感〜

日本橋便りで伝えて欲しい内容がありましたら、希望テーマ(情報)を掲示板、メールなどで管理人までお知らせください。
出来る限り要望に答えたいと思います。(日本橋行きは毎月1回以上を考えていますので急な質問には答えかねますが)
随時、日本橋とは縁もゆかりもないテーマが時々登場しますが、お許しください。管理人の趣味的な内容の特集です。


2004/12/31 日本橋だより 第39回 

   Compaq NX9030 使用記 〜 MSオフィス無しでどこまで行ける? 〜

どこまで耐えることが出来るか? Microsoft Office無しの生活

 12月初旬に購入したコンパック 「NX9030」(第37回で報告済) ですが、 このパソコンにWindowsXP−SP2を導入しました。 SP2を導入してパソコンが動かなくなったという報告も出ているようですが、 新規購入のnx9030にの場合、SP2を導入しても、特に難しい支障は出ませんでした。 インターネットから直接ダウンロードする方式で一気にバージョンアップです。 SP2導入前から自前のファイアーウォール(フリーソフトの Zone Alarm )をセットしていたため、SP2のファイアーウォールも設定されたため、 ファイアーウォールが2重にかかった形となってしまい、当然のトラブルが発生してしまいました。 このトラブルの解決は簡単で、片方(SP2のファイアーウォールの方)を取りやめること解決します。 ウイルスソフトに付属のファイアーウォールの場合も同様のことが起こるでしょうね。

「Open Office Writer」 の使い心地

 マイクロソフト・ワード互換を謳っているフリーソフトの OpenOffice.org には、 Writer(ワープロ)、Calc(表計算)、Impress(プレゼンテーション)、Draw(図形描画)などを含む、マイクロソフトオフィス互換を謳うフリーソフトです。 以前使用していたノートパソコン(シャープ製)の頃から、OpenOfficeは日常的に使ってきていかすが、 そのノートパソコンにはマイクロソフトのオフィスも合わせてインストールしていました。
 今回取り上げる話題はこの 「Open Office」 だけを新しく購入したノートパソコンにインストールし、 マイクロソフトオフィス無しでどこまで使えるかを試した結果の報告をするものです。

数式オブジェクトが多く含まれる文書でもトラブルは出ない!

 今回の試用テスト早々に、期末考査がある関係で、期末考査の問題作成、解答解説、成績処理などのデータ処理を含む全てを Open Office Writer、Calc を使うことになりました。 Writer、Calc を含めて、何のトラブルもなくスムーズに試験問題作成、成績データ処理が終わってしまいました。 これまでも試験問題などほとんどの文書を全てOpenOfficeで作成してきたため、トラブルが起こることはないはずですので、 「当然!」 の結果でしょう。なお、試験問題、解答解説などでは、数式、図などを大量に使っています。 特に、解答・解説の文書では、図と数式が本文の大半を占めていますです。 マイクロソフト・ワードでは、数式を多用したとき、頻繁にフリーズが起こったり、文書保存が出来なくなる 「癖(バグ)」 があるのですが、 OpenOfficeではそのようなトラブルに陥った経験がありません。 このあたりはワード以上の性能といえます。 数式入力はTEX形式でキーボードからも可能(アイコンクリックでも可能)ですので、ブラインドタッチの人は慣れると便利です。

Open Office.org に残る 「バグ」

 現在の Writer において、配置したオブジェクト同士が重なったときの処理にバグがあります。 具体的にいえば、数式オブジェクトを含む行のページ中に図オブジェクト貼り付けたとき、 数式オブジェクトと図オブジェクトが重なったときに起こります。 このバグは、手動で改行を入れて重なりを避けることで対応ができますが、来春にリリース予定の2.0で解決していることを願っています。

OpenOffice Impress(マイクロソフト・パワーポイント互換)の使い心地

 「物理の小道」 のトップページで紹介していた、 12月12日(日)に大阪大学中之島センターで行われた 「情報と科学セミナー」 での筆者(志)の発表は パワーポイントを使ったプレゼンテーションを行いました。 会場では、プレゼンテーション資料(パワーポイント・データ)を、会場に用意された 「本家(マイクロソフト)パワーポイント」 を使って講演するようになっています。 そのため、筆者(志)が用意した 「プレゼン資料」 は、本家パワーポイントで作成すべきところですが、 OpenOffice で作成して、その 「プレゼン資料」 がどれだけ再現できるかを試してみました。 会場での本番で試すわけには行かないので、自宅のパソコン(マイクロソフトのオフィスがインストールされている)で事前にテストしてみました。 結果は、OpenOffice で作成し、まったく支障がないどころか完全に再現できました。 互換性テスト中に何度もプレゼン資料を修正(両方で修正を繰り返した)したが、どちらで修正をしても支障はでなかった。 ほぼ完全な互換性を備えているといえました。 最終の 「プレゼン資料」 は、80%がOpenOffice、20%が本家パワーポイントで作成したことになりました。

複雑なオブジェクトを使わない一般文書なら互換性は高く、まったく支障がないレベル

 古いパソコン(シャープ製ノートパソコン)のとき、パワーポイントを使っていたので、 OpenOffice に慣れるまでほんの少しだけ時間がかかりましたが、メニューアイコンがどこにあるかが分かってしまえば ほとんど同じですので簡単でした。 また、相互に使い分けて(混用しても)、トラブルはまったくありませんでした。 なお、複雑なエフェクトは使っていません。使用した機能は、画像の貼り付け、相互リンク、URL埋め込みなどです。 エフェクトも基本的なものはほとんど備わっていますので、講演などで試用するエフェクトは全てそろっています。

2004年末、現在もまだ OpenOffice だけが インストール されています。

 ほぼ1ヶ月になりますが、すべての仕事を通して、マイクロソフトのオフィスを使わずに済んでいます。 ホームページに貼り付けたPDF文書も、試験問題などの文書作成でも、OpenOffice だけで済んでいるのですから、 恐るべき 「フリーソフト」 が出てきた! と言えるのです。
 Linux での日本語入力の問題、周辺機器のドライバーの問題などが解決すれば、 Windows からも離れて、すべてフリーソフトの世界に入ってしまえるのですが...。


2004/12/31 管理人(志)


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このページは、2004/01/26 に始まりました。