「物理の小道」 ギャラリー

おまけグッズ編  くだらないと言えばくだらないものですが

第150回  PC雑誌のおたくグッズおまけ ネットランナーのおまけ

ネットランナーのおまけ 「Mixi たん」

 パソコン雑誌 「ネットランナー」 は純粋なパソコン情報のパソコン雑誌と、キャラクタ情報を扱うオタク雑誌の2面を併せ持つ月刊雑誌のひとつです。 パソコン情報についてもハッカーの香りがする記事が多いのも 「ネットランナー」 の特徴でしょう。 ファイル交換ソフトで逮捕者が出た頃にも、この雑誌が警察の手入れを受けるのではないかなどと話が盛り上がったこともありました。 この雑誌の付録にフィギュアがおまけに時々付きます。これらのすべてを 「ギャラリー」 の 「おまけグッズ」 シリーズに収録済みです。

 それらのおまけグッズは、第19回 「中華キャノン」、第20回 「ビスケたん」、第44回 「ハバネロたん」、第56回 「ちゆ12歳」 の4つです。 おまけとしては結構力作で、よく出来たものです(クリックするとそのページに行けますよ)。 今回のおまけで、これらに続く第5個目の付録フィギュアが収録されたことになります。 最初の 「中華キャノン」 だけはパソコン雑誌向きのものといえるのですが、他の4つは??ですが...。

中国、「人民元切り上げ」 と日本経済、世界経済

 7月21日に中国の通貨 「人民元」 が切り上げられた。 従来からアメリカを中心として人民元の切り上げ圧力を強めてきたこともあったのですが、 その実施は8月ごろだろうとの読みが大勢だったようです。 今回の切り上げ実施は予想外のことで、切り上げ幅は小幅のものだった。 しかし、直後のNYでの為替取引では1ドルが113円レベルだったものが一気に109円台へと進み 1日に3円以上(3%以上)の円高となったのです。 世界経済を支えているのはアメリカの 「消費」 と中国の 「生産」 といわれるほど大きな影響力を持っているのですからね。

中国は 「世界の工場」 といわれている!

 現在の中国では、衣料品、家電製品、パソコンなどが大量に製造されています。 世界中のパソコンもほとんどは中国で生産されています。 NEC、富士通のパソコンといえども、ほとんどが中国製なのですからね。 家電製品でも同様です。日本の家電メーカーの製品で国内生産されているのはごく一部になってるのです。

アメリカはなぜ 「人民元切り上げ」 を迫るのか? また、その経済効果は?

 中国はなぜ元切上げを迫られたのかの理由が分かってきたでしょう。  中国で大量に生産される製品が世界中に輸出されています。その中で一番影響を受けているのがアメリカです。 それらの製品がアメリカに大量に輸出されるのですが、アメリカから中国へ輸出するものがありません。 そのため、米中間で貿易収支で、中国側が大幅に黒字、アメリカ側が大幅に赤字とアンバランスになっています。

 アメリカは対中国への輸出で収支を補うことはできませんから、そのため中国からの輸入を抑える必要が出てくるのです。 元切り上げを行えば、中国からの製品の輸入価格が上昇します。 アメリカの消費者は輸入商品の値上げで購入を控えるから、中国からの輸入量が抑えられる(赤字が減る)との思惑です。 しかし、アメリカ国内で代替生産に代わらないまま消費者が中国製品を購入し続けると、輸入数量が減少せず、 輸入価格の上昇することで、輸入物価上昇によるインフレにつながってゆくのです。 このように、通貨レートの変更だけにたよる経済対策は 「両刃の剣」 でもあるのです。

「人民元切り上げ」 が日本経済への影響は?

 日本とアメリカの経済構造の違いを見てみましょう。  日中間の貿易は、輸出、輸入の収支がうまく取れているようです。 工作機械、素材、部品などを日本から輸入して、中国はそれを組み立てて、世界中に輸出しているのです。 日本の工場が中国に生産を移したものの、工場設備、部品などを日本からの輸入に頼っているのです。 そのため、日中間の貿易は一方的な貿易とはならない構造をもっており、中国と日本は一体化したものになっているのです。 大手企業のトップのコメントでも 「中国経済の勢いが減速しなければ、わが社の企業業績に変化はほとんどない」 というものがほとんどでした。 ただし、筆者(志)が愛用する100円ショップは中国からの輸入ばかりなので、非常に厳しくなるかもしれません。 中国の元の切り上げと円高が同じ水準となるわけもないので、先行きは大変でしょうね。

中国の研究、技術水準が進んだら...

 中国の研究、技術水準の向上は急速です。日本の鉄鋼産業からの鉄の輸入で急速な製造設備の建設を支えてきたようですが、 中国国内での鉄鋼生産が整ってきて、今では中国が日本からの鉄鋼輸入に頼らなくてもよくなってきています。 家電製品、パソコンなどでもそのようになりつつあります。 10年後には自国内で解決できてしまうかもしれません。そうなれば日中間も貿易収支のバランスは取れなくなります。

 日本の研究、技術水準の向上が中国以上に維持できることが必須の条件です。 皆さんのような若い人材が育ってこそ研究、技術水準の向上が可能なのです。 「日本の将来は君たちの肩にかかっている」 ということを忘れずに 「物理」 の勉強に励んでください。お願いですよ


2005/07/24  管理人(志)


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